過去最高21チームが出場を希望。三河湾で開幕、大学&U25マッチ
3月7日、愛知県豊川市・三河みとマリーナで「セイル・オン 第13回 JYMA選抜 大学&U25ヨットマッチレース」が開幕しました。2012年に始まったこの大会は、大学ヨット部を卒業したセーラーへ向けて「キールボートの楽しさを知ってもらいたい。卒業してもセーリングを続けるきっかけを作りたい」という目的で企画されたヨットレースです。(BHM編集部)

今回は過去最高となる21チームが出場を希望しました。マッチレースでは、まず出場を希望する選手がインビテーション(招待状)リクエストを大会側へ提出し、大会側が選抜して出場選手にインビテーションを送る、という流れがあります。6艇のJ/24でおこなわれる本大会では、21チームを受け入れられないため12チームが選抜されました。
第13回大学&U25マッチレースの出場チーム・スキッパーは次の通りです。
若鯨(同志社大)内貴航路朗
陸の王者(慶應義塾大470チーム)杉若雄山
KUOSC(神戸大オフショアセーリング部)藤井琢光
Team Nudge(立命館大、大阪公立大、関西大の混成チーム)工藤海翔
ゼウス(早稲田大)飯田 澪
仰秀(東京大ヨット部クルーザー班)源 優介/古川諒真ヘルム
Meijo unv. J/24 class(名城大ヨット部)小林空翔
Kyushu University(九州大ヨット部OB会 帆友会)鈴木英心
Le lien(東北医科薬科大、東北大、東北大医学部、千葉大医学部の混成チーム)秋津竜太
GRADs(東工大ヨット部)蒔田翔吾
GATGAT(東京科学大ヨット部)竹内啓太
海の王者(慶應義塾大スナイプチーム)須田智也
大学&U25マッチの魅力は、選手たち全員が乗り慣れていないキールボートで戦うということ。出場する多くの選手は昨年の秋までインカレを目標に470、スナイプに乗っていました。キールボートに乗るのは初めて、という選手がほとんどです。
選手たちは冬の期間にそれぞれの地元でキールボートやマッチレースを練習してこの大会に挑みます。選手たちのキールボート経験値は少なく、いうなればスタートラインはみな同じ。どのチームが潜在的パワーを発揮するのか、戦ってみるまで分かりません。
また、出場するのはヨット部卒業生だけではありません。東北医科薬科大、東北大、東北大医学部、千葉大医学部の混成で出場する〈Le lien〉、名城大の〈Meijo unv. J/24 class〉は現役ヨット部員も参加。大学&U25マッチをトレーニングのひとつとして出場するチームもあります。
◎大学&U25マッチ初日は強風のためノーレースに
大会初日は20ノットを超える強風のため、陸上待機で始まりました。風待ちの間はディンギーセーラーが慣れていない船外機の取り扱い、ワンポイントリーフのやり方などを学び、風が落ちるのを待ちますが…。
三河湾は午後になっても風は落ちず、本日のレースはキャンセルされました。明日の大会2日目は時間を早めておこなわれます。

◎大学対抗&U25マッチ 歴代優勝チーム
2024年 第12回大会優勝 水の王者(慶應大)
2023年 第11回大会優勝 Hope(JSAFホープ育成プログラム)
2022年 第10回大会優勝 宇田川丸(混成)
2021年 コロナにより中止
2020年 第9回大会優勝 Snipe Lover(混成)
2019年 第8回大会優勝 ドリームチーム(日本大学/慶應大/早稲田大学)
2018年 第7回大会優勝 Connery/九州大学OB
2017年 第6回大会優勝 関東同盟(混成)
2016年 第5回大会優勝 シャンディーガフ/同志社大学
2015年 第4回大会優勝 月光ボーイズ 準優勝:九州大学
2014年 第3回大会優勝 同志社大学
2013年 第2回大会優勝 和歌山大学
2012年 第1回大会優勝 Yoshida Sailing Team(混成)