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植田/植田が初優勝を飾る。2024第39回テーザー全日本選手権

 11月26、27日、兵庫県・芦屋にある兵庫県立海洋体育館(芦屋マリンセンター)で「2024年度第39回テーザー全日本選手権」が開催されました。芦屋フリートをはじめ、浜名湖、琵琶湖、稲毛、葉山、江の島と各地全国各地から27艇が集まり、軽風コンディションで全3レースが行われました。優勝は植田海透/植田典子組(芦屋)でした。(レポート/日本テーザー協会、写真/大谷耕一)

兵庫県立海洋体育館をベースに西宮沖で開催された第39回テーザー全日本選手権。初日はノーレース。2日目に3レースおこなわれました

 いよいよ迎えた全日本ですが、1週間前の強風予報から一転、2日間ともかなりの微風予報。大会初日、いつもは見ることのない艇数のテーザーに心躍らせ意気揚々と艤装しますが、肝心の風がありません。

 陸上での風待ちの後、出艇しました。洋上では時折、北寄りの2〜3mの風が入りますが、スタートシークエンスやゼネリコの間に風が大きく振れたり、なくなったりと、もどかしい状況が続きます。結局、初日はレースをすることなく終了しました。

 夜は恒例のレセプションパーティーを行い、2026年の沖縄ワールドに向けて気運を高めました。ベテラン勢のほか若手も多く参加しており、美味しいご飯を食べながら各々のスタイルで親睦を深めました。

 2日目は朝から気持ち良い秋晴れ。しかもハーバーに到着すると風を感じます。速やかに出艇し、2〜3mの東風で第1レーススタート。1上では左へのシフトを掴んだ艇が大きくリードを広げます。

 徐々に風が落ちていくなか、なんとかレース成立。植田/植田組がトップフィニッシュを決めました。2位は河野/河野(芦屋)、3位は秋山/村山(琵琶湖/稲毛)その後再び風待ちとなり、最終スタート14時の時刻が迫るなか、大会成立要件2レース実施があり、大会が成立するのかという不安が頭をよぎります。

 昼過ぎに南から風が入り始め、2〜3mの南西の風で第2、第3レースを実施。左右から入る風をいかに捉えるかが難しく、レースごとに順位が大きく入れ替わる混戦となりました。

 風向とは異なる向きからの波・うねりも加わり、船を止めないよう神経を使うレースとなりました。第2レースは高橋/高橋組(江ノ島)、第3レースは秋山/村山組が見事トップフィニッシュを飾りました。

 今大会は2日間を通して微軽風となりましたが、運営の方々のご尽力もあり、全3レースを行うことができました。総合優勝は植田/植田組が初優勝(マスタークラス優勝)、秋山/村山組が第2位(スーパーグランドマスター優勝)、伊藤/村岸組(江ノ島)が3位、グランドマスター優勝は南屋/長組(芦屋)、全日本での戦いが互いの刺激となり、来年のパワーアップを胸に、各チーム帰路につきました。

優勝の植田海透/植田典子
準優勝の秋山紀夫/村山 豊(琵琶湖)
3位の伊藤一石/村岸恭明(江の島)
痛風に負けず優勝を勝ち取った植田海透/植田典子

◎植田海透選手の優勝コメント
 今回乗った2677はこの春に譲っていただき、コツコツと整備してきた船です。今回のデビュー戦で幸先のいいスタートを切ることができました!テーザーセーラーの先輩方を見習い、長く大切に乗っていこうと思います。まずは名前を付けるところから始めたいと思います。
 今大会は、クルーが直前に痛風になるというハプニングがありましたが、大会前日やっと歩けるようになったクルーの「出なかったら後悔する気がする」との言葉を胸に出場しました。その言葉通り、とても素敵な経験ができました。
 私自身、北海道の海で本格的にヨットに乗り始めて、早いもので今年で10年目になりました。これからも末永くヨットライフを楽しんでいけたらと思います。
 最後になりますが、大会を開催するにあたり準備・運営をしてくださった皆様、本当にありがとうございました!

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 次回は、蒲郡でテーザーウインターレガッタ(JTA公式レース第7戦)が12月8日に開催されます。2026年のテーザーワールドが沖縄に決定し、ますますの盛り上がりが期待されます。

 さらには、2027年関西マスターズゲームのセーリング競技でもテーザーが採用されています。みなさん、ぜひテーザーレースへの参加をお待ちしています。

第39回テーザー全日本選手権選手一同集合
第39回テーザー全日本選手権 成績
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