Loading

470級46艇DNF、波乱の幕開け。江の島全日本ヨット選手権初日

 11月1日、江の島で開幕した「第89回全日本学生ヨット選手権」レース初日。朝から気持ちよく晴れてた江の島では、全日本インカレ独特の応援団やチアによる応援合戦が繰り広げられました。9年ぶりに江の島開催とあって、平日にも関わらずたくさんの関係者、保護者、観客が応援に訪れています。(BHM編集部)

江の島全日本インカレ初日はレースできるかギリギリの風で470級のみ1レースおこなわれました。スナイプ級はスタートしますがレース途中でキャンセルされました

 レース初日は風が弱く不安定な予報です。出艇時に見えていた青空はじきになくなり、北東風も徐々に弱くなっていきました。470級、スナイプ級ともにスタートしますが、3〜5ノットあった風はアップダウンを繰り返しながら徐々に落ちていきました。

 スナイプ級はレース途中でノーレースに。470級は弱い風で進行し26艇がフィニッシュした時点でタイムリミット(トップ艇から15分)となってしまいました。この状況で3艇がフィニッシュできたのは同志社大のみ。フィニッシュできなかった46艇はDNFで73点が加算されました。

 その後、選手たちは海上で風が吹き出すのを待ちますが、残念ながらAP+A(本日のレースはおこなわれない)のフラッグがあがってレース終了。選手たちはサポートボートにえい航されてハーバーバックしました。

 初日から大荒れとなった江の島インカレ全日本。この状況を「インカレらしい、、、」で片付けてしまうには、この日のために4年間練習してきた選手たちがあまりにもかわいそうです。

 こうした大量DNFは、編集長が20年以上インカレを現場で取材してきたなかで何度も見てきました。この状況はヨットレースとして当たり前ではありません。おかしなことです。インカレがフェアなヨットレースであり、真の王者を決める選手権であるために、この問題を真剣に考える必要がありそうです。

江の島の中央さん橋にはサポートボートが係留され、防波堤のさざえ島からはチームメンバーが大きな声で応援します
出艇前、各大学は円陣を組んでレースに挑みます。全日本インカレならではの光景です
出艇の合図D旗が上がるまで海に出ることはできません。選手たちはスロープで準備します
スタート時は弱い風が吹いていましたが、風の振れが入って何度もスタートをやり直しました
46艇の大量DNFの中、風を丁寧に選んで走った同志社大470だけが3艇フィニッシュ。初日首位に立ちました
風が弱くなり大きく振れてしまったスナイプ級はノーレースに。2日目の風に期待です
江の島全日本インカレ初日成績と乗員リスト(470級1レース終了時)
CATEGORY:  COLLEGEDINGHYINSHORENEWS