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9年ぶりに江の島で開催。第89回全日本学生ヨット選手権が開幕

 10月31日、江の島ヨットハーバーで「第89回全日本学生ヨット選手権」が開幕しました。毎年11月一週目に開催される全日本インカレは言わずと知れた国内最大の選手権大会であり、学生ヨットの頂点を決める舞台です。(BHM編集部)

2015年以来の江の島開催となる全日本インカレが開幕しました。初日は軽風ですが、その後の天候は読みづらく、どのような展開になるのか予想できません。大会は11月4日まで開催されます

 今年の舞台は江の島。前回江の島で開催されたのは2015年なので実に9年ぶりの開催です。東京五輪(2021年)の準備期間から本番まで江の島開催を控えていたのが理由で、こうした背景から江の島で2024年(第89回大会)、2025年(第90回大会)を連続して開催されることが決まっています。

 出場するのは全国9水域の予選を勝ち抜いた470級24校、スナイプ級24校です。本大会の注目は89回の歴史でだれも成し遂げていない総合5連覇をかけて戦う王者、早稲田大です。

 早稲田大は2020年和歌山大会をはじまりに、21年蒲郡、22年琵琶湖、23年福岡と4大会連続で総合優勝を手にしています(同時にスナイプ級4連覇)。総合4連覇は、1988年に同志社大が成し遂げた過去最高記録と並ぶもの。早稲田大はホームとなる相模湾で新記録を打ち立てることができるのかに注目が集まります。

 早稲田大の記録を阻む大学を予想すると、西尾将輝主将(2024年全日本インカレ個人戦スナイプ優勝)が率いる名門、同志社大。また、池田海人、宇田川涼太郎、杉原 豪の470トップスキッパーを擁する日本大。実力的に慶應大、関西学院大はもちろんのこと、関西インカレで関西学院大の総合連覇を阻止した関西大も上位に絡んでくるでしょう。

 また、バルクヘッドマガジンが注目しているのは、例年上位に名を連ねる大学を打ち破るべく実力をつけてきたヨット部です。

 全員が未経験者ながらも関東一の練習量を誇る東京科学大(スナイプ)。同じく関西インカレで旋風を巻き起こした大阪公立大(スナイプ)。目に見えて実力をあげてきている東京大(両クラス)。また、これまで470に特化して活動してきましたが、あらたにスナイプを開始して両クラスで出場する日本経済大にも注目しています。

 江の島全日本インカレは、11月1日〜4日まで4日間、最大11レースが予定されています。江の島は日本一を競うのにふさわしい風が吹くのでしょうか。そして、全日本インカレ優勝はどこの大学が手にするのでしょうか? みなさん、おたのしみに。

大会初日は計測、受付、午後4時から開会式、スキッパーミーティングがおこなわれました
江の島ヨットハーバーは所狭しと470、スナイプが並んでいます
富士山と江の島灯台の間に見えるのは烏帽子岩です。昨年の福岡大会、一昨年の琵琶湖大会よりも日が暮れる早さを感じます

 バルクヘッドマガジンでは、全日本インカレのデイリーレポートを掲載するほかバルクヘッドマガジンSNS(インスタグラム、X、Facebook)でもニュースを発信しています。また、大会公式サイトから全レースをトラッキングで観戦できたり、11月3、4日に大会公式のライブ中継されるなど、あたらしい試みが用意されています。

◎全日本インカレ・ライブ中継 3日目 ◎全日本インカレ・ライブ中継 4日目 最終日 ◎全日本インカレ・全レーストラッキング(航跡)

日が暮れてからもハルを磨く選手たち。少しでも速く走れるように思いを込めてハルにワックスをかけます。みんなの願いが叶うことを祈ります
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