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蒲郡の海で飛んだ!第4回JSAFセーリングシリーズ チャレンジラウンド

 10月5、6日の2日間、愛知県蒲郡市・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーを舞台に「第4回JSAFセーリングシリーズ チャレンジラウンド Presented by ENEOS」が開催されました。(レポート/後藤浩紀 日本29er協会副会長)

4回目となるハイスピードボート(iQFOiL、ワスプ、29er)の試乗会JSAFセーリングシリーズチャレンジラウンドが蒲郡で開催されました

 今回は初日に11人、2日目に10人の延べ21名が参加。地元の高校生を始め、熱海や兵庫のジュニア・ユースに加え、なんと北海道からの遠来組もありました。このチャレンジ事業が全国区で人気を博していることに、主催側は苦労が報われる思いです。

 期間中の蒲郡は同地には珍しく微軽風に終始し、特にフォイリング艇については、あと1ノットでも風が上がれば飛べるのにというストレスのたまるコンディションでした。

 それでも果敢に挑み続ける選手たちの願いが通じたのか、初日の終盤に10ノットの風が降りてきて、数名が初めてのフォイリングを体験することができました。

 このチャレンジ事業では、スタートをしたりマークを回ったりのコース練習は行いません。ただ気持ちよく走って、スマートにタックジャイブを決めるのが目標なのですが、それすら難しいのです。普段なら気にしていないような、ほんの少しの風の強弱や波の影響で、簡単にバランスを崩してしまいます。

 その代わり、うまくバランスが取れたときには未体験レベルのスピードが味わえます。その瞬間の虜になり、何度もトライを繰り返すうちに、今回も気づけば終了の時刻を迎えていました。

 ここ蒲郡では2年後にアジア大会セーリング競技の開催が決まっています。採用艇種はまだ発表になっていませんが、慣例に従えばオリンピッククラスに加えてユース種目も採用される見込みです。特にiQFOiLと29erは選手層の薄さが深刻で、各クラス協会は頭を抱えており、才能ある若いセーラーを探しています。

 残る開催はあと1回。11月に九州での開催予定です。正式にはJSAFから告知されますので、ぜひ多くのご応募をお待ちしております。

iQFOiLは北京オリンピック代表の小菅寧子コーチが指導しました
ワスプでフォイリングする参加者。普段は違う艇種に乗っていますが、参加者の意欲とコーチのアドバイスでフォイリング!
二人乗り種目の29er級。いまスペインで開催されているアメリカズカップの挑戦艇、イギリスチームのディラン・フレッチャー選手(東京五輪49er金メダル)も29er出身です