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大学レディースウインドサーファーの祭典。蒲郡プリンセスカップ

 8月26〜28日に愛知県蒲郡市で「第33回プリンセスカップ」が開催されました。台風の影響で8月26日のみレースが行われ、ビギナークラスは1レース、そしてエキスパートクラスは3レースおこなわれました。(レポート・写真提供/秋元みなみ 日本学生ボードセーリング連盟)

愛知県蒲郡で開催されたプリンセスカップ。この大会は女子大学生ウインドサーファーが一堂に集う夏のビッグイベントです

 ビギナークラスのレースは微中風の中で行われましたが、トップ層の選手はストラップハーネスやアンダーを漕いでいたりとレベルの高さが見られるセーリングをしていました。湾内でレースを行いましたが、しっかり風が入っていたので、多くのビギナー選手にとっては難しいコンディションだったと思います。

 エキスパートクラスは中強風の中3レースが行われました。1、2レースは海面の左右差があまりなく、スタートをちゃんと出て他の艇団の前を切った後に、リフトのブローに乗れた選手が走っていました。

 レースのレグが吹きレースにしては比較的短かかったので、できるだけタックやジャイブの数を少なくして、沈などのテクニカルミスを最小限に抑えられた選手が上位に入りました。

 3レース目はレース中に風が少し右に振れ、それに素早く気づき右海面を使っていた選手が、上マークに向かう時のスターボードアプローチの際の大きなブローを掴むことができ、角度も艇速もでていました。

 下りの際は全てのレースにおいてうまく波を使いながら着実に角度を落としていた選手、そしてスターボードとポートで風の入り方が変わっていたので、ジャイブをするタイミングが的確であった選手たちが下りで周りの艇団と差をつけていました。

 また、プリンセスカップではレース以外にもナショナルチームによるウインドサーフィンの技術的質問会「NT講習会」、ビーチクリーン、そして全国学連のレディース交流会がおこなわれました。

本大会では環境への取り組みとしてビーチクリーンが実施されました
ナショナルチームによるウインドサーフィンの技術講習会
今年のプリンセスカップは台風の影響で悪天候のため初日のみおこなわれました。初日の成績が最終成績となります
ビギナークラス入賞者(写真左から)
1位 阪上あかり(甲南大)
2位 若江柚奈(滋賀大)
3位 花城佳奈(関西学院大)
4位 増嶋さくら(慶應義塾大)
5位 中町綾花(神戸大)
6位 高山 琴(早稲田大)
エキスパートクラス入賞者(写真左から)
1位 林つぐみ(明治大)
2位 森井華(同志社大)
3位 中里見佳音(明治学院大)
4位 後藤らん(早稲田大)
5位 刈谷優花(横浜市立大)
6位 坂井伶名(明治大)
4年生入賞者(写真左から)
1位 大原夕奈(京都大)
2位 山下響(関西学院大)
3位 戸田千晴(明治大)
2024プリンセスカップ ビギナークラス成績
2024プリンセスカップ エキスパートクラス成績
第33回と長い歴史を持つプリンセスカップ。大学生のパワーが伝わってきます。来年も盛大な開催になることを楽しみにしています(BHM編集部)

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