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木暮俊貴、王者に返り咲く!日本オリンピックミュージアムで開催、eSailing全日本選手権

 9月15日、日本セーリング(JSAF)連盟主催の「第5回eSailing全日本選手権」決勝シリーズが、日本オリンピックミュージアム(東京都新宿区)をリアル会場として開催されました。(レポート/大垣俊朗 日本セーリング連盟eSailing委員会)

第5回目となるeセーリング全日本選手権が開催されました。予選はオンライン、決勝は会場開催+オンラインでおこなわれました

 本大会には学生を中心に全29プレイヤーがエントリーしました。8月のランキングシリーズで上位10位に入った8プレイヤーが、決勝シリーズへのシード権を獲得しました。

 予選シリーズ(8レース)には21プレイヤーが参加し、11プレイヤーが勝ち抜きました。決勝シリーズは19プレイヤーで5レースを実施、その後上位10プレイヤーで王者決定戦を3レース実施しました。

 5年目にして初めて開設したリアル会場には、なんと11名ものプレイヤーが全国から駆けつけ参戦し、お互いの存在を意識しながら緊張感のあるレースとなりました。

 激戦を制し優勝したのは、2020、21年度の全日本選手権で連覇した木暮俊貴(FUNe_KG-R)選手で、実に3年ぶりに王者に返り咲きました。

 2位は王者決定戦で逆転した古川悠航選手(FUNe_Yuko、横浜国立大学4年・体育会ヨット部75代主将)でした。3位はeSailing世界選手権通年ランキング1位となった高校生の宮前佳月選手(FSC_Kazuki、福岡セーリングクラブ・福岡第一高等学校)でした。

 インタビューや質疑は和気藹々としており、試合後の表彰式も賑わいました。JSAF中村副会長も観戦し、選手の気迫あるプレイを目の当たりにしました。懇親会も、数年越しの初対面のメンバーも多く、多世代が参加してよい交流となりました。

決勝シリーズは日本オリンピックミュージアム(東京都新宿区)に選手が集まっておこなわれました。日本初の試みです

◎木暮俊貴(FUNe_KG-R)優勝コメント
「今年は決勝がオンサイトでの開催で、参加者も増え、これまでとは少し違う雰囲気でした。日本全体のレベルが成熟しつつあるなかで、3年ぶりに優勝できたのはうれしいです。
 前回、前々回は、EJCへの意欲低下に伴う準備不足により表彰台にすら立てませんでしたが、今回は他の大会も近い時期にあって練習時間をたくさんとれていたのと、全日本チャンプの座からしばらく離れていたので優勝への気持ちが高まっていました。
 また、昨年の優勝者であり、今年の世界選手権決勝でも戦うことになるFSC-Kazukiさんになんとしても勝ちたいという思いもありました。 序盤はリードされましたが、R4とR5でスタート前にKazukiさんに近づいたり接触したりして妨害をし、ミスを引き出せたことで逆転につながりました。
 EJCには、今後もオンサイトでの開催と、この調子で第1回大会の参加人数を近いうちに超えることを期待しています」(木暮俊貴)

 10月以降にワールドセーリング主催の国別対抗戦(ネーションズカップ)が開催され、日本からも本大会の上位者を中心とした代表チームで参戦します。また、eSailing世界選手権個人戦のグランドファイナルは欧州開催予定で、宮前佳月(FSC-Kazuki)選手、木暮俊貴(FUNe_KG-R)選手が進出します。引き続き応援をよろしくお願いします。

日本オリンピックミュージアムの大会会場に集まった選手、運営のみなさん。おつかれさまでした
第5回eSailing全日本選手権 決勝シリーズ成績

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