【コラム】パリ五輪開幕直前。編集長はマルセイユへ行ってきます
みなさん、こんにちは。バルクヘッドマガジン編集長です。7月26〜8月11日まで「パリ2024オリンピック」が開催されます。セーリング競技の開催地はパリから離れたマルセイユです。バルクヘッドマガジンはマルセイユから現地の様子をお届けします。(BHM編集部)
パリ五輪に出場する日本選手は、iQFOiL男子、49erFX、470、ナクラ17の4種目です。五輪のスケジュールは前半戦と後半戦に分かれていて、前半に富澤 慎(iQFOiL)、田中美紗樹/永松瀬羅(FX)、後半で岡田奎樹/吉岡美帆(470)、飯束潮吹/西田カピーリア桜良(ナクラ17)が出場します。
バルクヘッドマガジンがオリンピックを取材するのは、アテネ、リオ、東京に続いて4回目です。自分で言うのもなんですが、ずいぶん長くやってますね。セーリング専門フォトグラファーのなかでも編集長はいつのまにか古株になってしまいました。
東京五輪を運営やお手伝いした方はご存知かと思いますが、オリンピック本番は「不便の連続」です。コロナ渦だった東京はさらに特別の不便がありましたが、江の島は海外と違って言葉が通じたし、家が近いから忘れ物を取りに帰れるなど、なんだかんだ言ってやりやすい部分もありました。
過去の五輪取材ではいろいろなトラブルがありました。出発前、成田空港行きの特急の座席にパソコンを忘れてしまう。メディアセンターの屋根が強風で吹き飛ぶ。現地で靴を盗まれる。ボートドライバーと海外カメラマンが言い争いになり、ボートを急発進した際に編集長が転んで額に擦り傷をつくり、救急ルームで手当を受ける。夜、町に銃声が鳴り響く。これは全部リオ五輪の話です。
東京五輪の思い出は、、、実は記憶にないんです。毎日忙しくて、頭の中がくるくるしていて、常に時間に追われていた気がします。毎日、葉山の編集部から江の島までバイクで通っていたのですが、江の島からの帰りにヘルメットをかぶるのを忘れていて、江の島大橋を警備するおまわりさんに呼び止められました。ぼーっとしていたんでしょうね。
マルセイユではどんな取材ができるでしょうか。これまで五輪を取材をしてきた経験者だから、というわけではありませんが、現場のことはあまり考えないようにしています。オリンピックの取材はあれこれ考えていてもうまくいかない事がほとんどですから。
いちばんの課題は、忘れ物をしないこと。そして、マルセイユに着くまで盗難に遭わないこと。風邪をひかないことです。というわけで、元気に行ってきます!