楽しい仲間、楽しい風、楽しい酒の席! 稲毛ILCA東京湾選手権
4月6、7日、稲毛ヨットハーバーで「ILCA東京湾選手権」が開催されました。今回の大会は、ILCA公式戦の開幕戦となる位置づけで全国各地から計43艇(ILCA7:13艇、ILCA6:30艇)の選手が集まりました。(レポート・写真提供/平尾 英治 東京ベイフリート)
特にILCA6ではOP級のワールドチャンピオンであり、ILCA4のワールドチャンピオンとなったタイのWeka Bhanubandh選手が参加。さらにはジュニア時代からOP級で腕を鳴らしたユースの選手も多数も大勢いて、高い技術の競り合いとなる大会となりました。
大会初日は北寄り風速2~5m/s程度のシフティな軽風コンディションになりました。左右に30度ほどのシフトとともに、左または右の海面から不定期にブローが下りてくる稲毛特有の難しい海面です。トップ選手も頭を悩ませるレース展開が続く状況で4レースを実施しました。
そのような中、艇団の動きと左右のブローをうまく拾いながら巧みなコースを引いて上位安定していたのが、ILCA7の大川選手そしてILCA6の藤本選手でした。
初日終了後、稲毛ヨットハーバー3Fにある「イタリア料理ベスプチ(http://vespuccibay.info/)」でレセプションが開催され、1-1-3-4位と4Rともに安定していた藤本選手にインタビューすると「だいたい右海面を使いながら、左に風が見えたらタックして風を取りに行って、艇団との位置関係を見ながら右海面をうまく使って走っていたら前を走れました」とのこと。
軽風コンディションだからこそ、風や艇団に対するアンテナ感度を高めなければ前を走れないことをあらためて実感した次第です。
大会2日目は朝から北寄りの風が吹き、2レース実施するため選手には早めに出艇しましたが、途中で無風の状態となってしまい、ひとまずハーバーバックして風待ち待機することになりました。
もうノーレースになるのではと確信したのか、艇を洗っている選手やマストを抜いている選手もチラホラいる中で、南寄りの風がそよそよと吹いてきて出艇することになりました。
初日と同様、2~3m/s程度の軽風コンディションで初日よりシフトが少ないけれども、左右で多少のブロー差がある海面となりました。
手際よく2レースを終えて、優勝した選手は初日のアドバンテージをしっかりと守り抜いたILCA7の大川選手、そしてILCA6の藤本選手でした。おめでとうございます!
稲毛の風に翻弄された選手が多くいたと思いますが、楽しい仲間、楽しい風、楽しい酒の席をぜひ味わいに来年もILCA東京湾選手権にご参加ください。
今回参加できなかった方も来年はぜひお待ちしています。選手のみなさま、そして大会運営に携わっていただいたみなさま、あらためてありがとうございました。おつかれさまでした。