絶景レースここにあり!富士山を背景に三保ミッドウインター開催
1月13、14日、静岡県清水市・三保の松原で「三保ミッドウインター2024」が開催されました。拠点となる清水港ヨット協会小型艇艇庫に全国から27艇が集まり、冬のヨットレースを楽しみました。(BHM編集部)
この大会の歴史は古く、静岡県浜名湖で約20回開催された寸座ミッドウインターカップが、2004年に三保へ移転されて続いています。
当初はシーホッパーを中心とした大会でしたが、いまは艇種を問わず。本大会には、シーホーパーをはじめ、RSエアロ、ILCA6、470、420などが出場しました。スタートは一斉スタート。成績はディンギーのハンディキャップシステム、清水港ヨット協会のヤードスティックナンバーが使われています。
この大会の特長は「三保の松原」という富士山世界文化遺産のなかで、悠々たる冬の富士山を背景にヨットレースができるということ。また、内海なので波が立ちにくく、外洋に流されてしまう心配がないので安全にセーリングできます。
この環境に共鳴したのが日本モス軍団です。ビーチ出艇、フラットウォーター海面、冬の強い西風は、フォイル艇にドンピシャの環境です。本大会には6艇のモスが出場。シングル、ダブルハンドクラスとは別にモスクラスが用意されておこなわれました。
大会は初日強風です。湾内特有の突発的なブローが入るパワフルなコンディションで3レース実施されました。2日目は一気に風が落ちて風待ち。ポカポカした陽気で冬とは思えない暖かさが心地よいものです。昼前から風が安定して入り出し2レースおこなわれました。
モスの初日はスピードチャレンジ。後藤浩紀選手が35.3ノットをマークしましたが、自身が持つ35.7ノットの日本記録更新ならず(世界記録は36.4ノット)。2日目は6艇が出場するショートコースで5レースおこなわれました。
「三保ミッドウインターは目の前がレース海面です。岸からも観戦できる楽しいレースです。多くの方に協力していただいて20年続いています。ここは、ブローがよく見えるし、富士山も見えて、あたたかいので冬のトレーニングにも最適です」(杉山武靖レース委員長)
レース後は清水港ヨット協会艇庫前で表彰式、大プレゼント大会がおこなわれ、2024年初のヨットレースを満喫しました。年始のヨットレースに三保ミッドウインターはいかがでしょう? とてもアットホームでたのしいヨットレースです。