〈Contious〉が初優勝を飾る!メルジェス20全日本、白熱の3日間
3月20日〜22日まで葉山マリーナを拠点に「第12回全日本メルジェス20クラス選手権」が開催されました。大会は風に恵まれ3日間で全9レースを実施。1レース約30分のショートコースで、めまぐるしく順位が変わる白熱したレースが行われました。(BHM編集部)

メルジェス20の特長は、まず、3〜4人乗り(少人数)全長20フィート(約6メートル)のワンデザインクラスである、ということがあげられます。バウポールを使って展開する大きなジェネカーは、ディンギーで例えると49erに似ているかもしれません。また、キールボートでは必ず装備されるウインチがないことです。ウインチを使ったことのないディンギーセーラーも違和感なく、感覚的にセーリングできるキールボートです。
【メルジェス20クラスの特長とは?】
(1)艇・装備の差を排除した完全ワンデザインクラス。勝負はクルーの技量のみで決まる
(2)クローズドルールであること。クラスルールに記載されていること以外は禁止。改造や装備に制限がある
(3)アマチュア(コリンシアン)主体。ヘルムはワールドセーリング・クラシフィケーションのグループ1(アマチュア)でなければならない
(4)クルー3〜4人で乗る。機動性を重視し、チームワークと役割分担が重要になる
(5)ハイクアウトが制限される。ライフラインの外に乗り出すのは禁止。フィジカルの差よりもボートハンドリングを重視する






◎若手とベテランが激突、三つ巴の優勝争いに決着!
今年のエントリーは8艇です。顔ぶれを見ると学連ヨット部で活躍した選手が多く見受けられます。そのなかに女子セーラーやセーリングを始めたばかりの若い選手、もちろん、若者に負けないベテラン選手もいます。
しかし、レースが始まれば、年齢、性別は関係ありません。シンプルな装備で、アマチュアイズムを大事にしながらガチンコ勝負できるのがメルジェス20クラスなのです。
レース初日でトップに立ったのは、慶應大OBでチームを組む〈Contious〉(コンチワスと読みます。佐藤帆海ヘルム)。シフトの激しい鎌倉沖の北東風をうまくとらえて、1-2-1-2位と文句のないスタートダッシュを決めました。
〈Contious〉に迫るのは、キールボートチームの若手メンバーで構成された〈Gaia〉(須田智也ヘルム)、そして葉山マリーナヨットクラブの有友 完会長が舵を取る〈Gimlet〉。また、過去に全日本を数回制し、優勝候補筆頭の〈Trinity〉(加藤高裕ヘルム)が、第3レースでバウポールを損傷したためリタイアしたことから、優勝争いは混沌となりました。
風は3日間ともに4〜8ノット程度の軽風戦となりました。船の性能差が少ないため、マーク回航は大混雑になります。トップグループから風のシフトで下位へ一気に落ちることもあり、緊張感を保ったレースとなりました。
最終日までトップ争いを演じたのは波に乗る〈Contious〉〈Gaia〉〈Gimlet〉です。この3艇で好調だったのは〈Gimlet〉。最終日に2-1位を取って〈Contious〉を2点差まで迫りますが、時すでに遅し。〈Contious〉が逃げ切り初優勝を飾りました。
「緊張感が半端なかったです。普段キールボートに乗っていることや、シフトの多い海面が得意だったことが有利に働いたと思います。このチームは、大澤光正さん(オーナー/スキッパー)をリーダーに、慶應大ヨット部の卒業生を集めて構成されています。〈Gaia〉や〈HCS1〉のヘルムも慶應ヨット部OBで、通常のレース以上に“負けられない”というプレッシャーがありました。優勝できて本当によかったです」(佐藤帆海)
佐藤自身は慶應大ヨット部の現役監督であり、逗子のキールボートチーム〈CONSTELLATION〉(IMX40)でも活動しています。また、今週はフィリピンで開催される「FE28R Open and National Championship Regatta 2026」に出場予定とのこと。
2026年メルジェス20全日本選手権は11月に開催される予定です。このディンギー以上、セーリングクルーザー未満の「スモール・キールボートクラス」に興味を持ったセーラーは、ぜひメルジェス20クラス協会へお問い合わせください。きっと、いままで以上に白熱するヨットレースを経験できるはずです。





- 日本メルジェス協会http://jpmelges.com/