12月31日、バルクヘッドマガジン・セーラー・オブ・ザ・イヤー発表
今年もバルクヘッドマガジン・セーラー・オブ・ザ・イヤーの発表が近づいてきました。「ヨット馬鹿大賞」の別名を持つこのアワードは2008年に設立され、1年を通じて最高に(馬鹿と呼ばれるほど)セーリングに打ち込んだ選手に与えられるバルクヘッドマガジン独自の賞です。(BHM編集部)

馬鹿、馬鹿と連呼していると、大人のみなさんに叱られそうなので、最近は控えるようにしています。ただ、セーラーにとって、これほど誇らしい言葉はないんじゃないかと思っています。バルクヘッドマガジンでは、最高の褒め言葉として使わせていただいています。
過去の受賞一覧を見ただけではその馬鹿さ加減を理解するのはむずかしいかもしれません(気になる方は、ぜひ毎年の12月31日の記事を読んでみてください)。選考基準は、成績ではありません。どれだけわたしたちセーラーを刺激し、影響を与えてくれたのかが重要と考えています。
過去の受賞者のなかで編集長が印象に残っているのは、2009年に受賞した原田龍之介・吉田雄悟です。彼らは470級で相模湾を一周しました。葉山をスタートして伊豆大島をまわって戻るところを、間違えて真鶴半島へ突っ込んでしまい、そこから葉山へ戻ってきたという伝説を持っています。
これは相模湾伝統のクルーザーレース「大島レース」とほぼ同じ距離で、クルーザーでも24時間近くかかります。それを470でやってしまうとは、、、なかなかできることではありません。※この挑戦は安全を十分に考慮しておこなわれました。
その後の原田・吉田組がロンドン五輪470級日本代表になったのは、みなさんがご存じの通りです。
さあ、バルクヘッドマガジン・セーラー・オブ・ザ・イヤーの発表は12月31日です。みなさん、おたのしみに!

第17回 2024年 岡田奎樹(パリ五輪銀メダル)
第16回 2023年 吉岡美帆(2度目の470ワールド金メダル)
第15回 2022年 外薗潤平(470、スナイプ両クラス全日本制覇)
第14回 2021年 霞ヶ浦セーリングチーム(高校多種目制覇)
第13回 2020年 松尾虎太郎(スキッパー、クルーで活躍)
第12回 2019年 鈴木晶友(ミニトランザットで大西洋横断)
第11回 2018年 京都大学ヨット部(全日本インカレ総合8位)
第10回 2017年 亀井直文(GC32コパ・デル・レイ優勝)
第9回 2016年 白石康次郎(4度目の世界一周に挑戦)
第8回 2015年 高山大智(日本初420ワールド優勝ほか)
第7回 2014年 土居一斗、愛実兄妹(アジア大会兄妹銀メダル)
第6回 2013年 テンクォーター(日本初トランスパック優勝)
第5回 2012年 近藤愛、田畑和歌子(世界ランキング1位)
第4回 2011年 後藤浩紀(モス級。日本最速記録達成)
第3回 2010年 慶應義塾大ヨット部(インカレ総合準優勝)
第2回 2009年 原田龍之介、吉田雄悟(470で相模湾一周)
第1回 2008年 山田 寛(プロセーラー)