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大学日本一を決める戦いの火蓋が切って落とされた。全日本インカレ初日

 10月31日、江の島ヨットハーバーで「第90回全日本学生ヨット選手権」のレース初日を迎えました。体に打ちつける風が冷たい1日となりましたが、そんな寒さを吹き飛ばす熱戦が江の島で繰り広げられています。初日は470級、スナイプ級ともに3レースを実施しました。(レポート/藤原葉菜 BHM編集部)

北から一層寒さを感じさせる冷たい風が吹くなか、今年も大学日本一を決める戦いが始まりました。富士山もセーラーたちを見守ります

 90回目の全日本インカレが江の島で始まりました。各地域予選を勝ち抜いた470級、スナイプ級それぞれ24校が出場。今年は総合優勝5連覇中の早稲田大が記録を伸ばすか、それとも早稲田大を阻止する別の大学が現れるのかに注目が集まります。

 1日目は気温16度と肌寒い朝を迎えました。ハーバーには普段通り準備を進める選手もいれば、やや緊張した面持ちの選手も。そんな姿をサポートメンバーやOB・OGたちが鼓舞し、海へ出る選手たちを見送りました。

 1日目は関東インカレ覇者の日本大が、全日本インカレの舞台でも強さを見せました。

 第1レースの470級は早稲田大の重松/松山がトップホーンを鳴らしましたが、残りの2艇が続けず。日本大は初日の3レースで上位成績を連発し、2位以下に大きく差を広げました。

 スナイプ級は着順で日本大が首位に立ちますが、テクニカル委員会の抗議により加点。首位が早稲田大と入れ替わりました。

 総合成績では日本大が首位に立っています。2日目は初日と反対の南風が吹く予報ですが、順位の変動はあるでしょうか?

江の島ヨットハーバーは学生選手、大学ヨット部関係者、保護者で賑わっています。大会2日目から三連休です。さらに多くの方がインカレ会場を訪れることでしょう
出艇前は士気を高めるために円陣を組んだり、校歌を歌ったり。ハーバーの朝はとても賑やかです
スナイプ級の出艇一番乗りは日本経済大でした。D旗が上がり、ダッシュでバースを駆け抜け、海へ出て行きました
470級第1レースの第2マークをトップ回航したのは、北海道大のバウナンバー1。このレースを5位でフィニッシュしました
今大会は各クラス24校のうち、両クラスで出場している大学が21校と9割近くにのぼりました。なかでも、20年以上を経て両クラスが予選突破をした大学が名古屋大、神戸大(写真)、大阪公立大(大阪市立大、大阪府立大の合併後初)、愛媛大の4校です
両クラスで29年ぶりの出場となった名古屋大。部員が少なく休部状態の期間を経て、現在の部員数は約30名となりました。「今年は両クラスで全日本インカレに行くことにこだわりを持ち、冬の練習からがんばってきました。目標はスナイプ級が10位、470級が15位。自分たちががんばり、手が届く結果をしっかり残したいです」(杉森 光・名古屋大主将)
愛媛大は26年ぶりに両クラスで四国予選を勝ち抜き、全日本インカレに乗り込みました。「他大学の練習を参考にしたり、先輩方のサポートや外部コーチの力を借りたり、できることは全部やってきました。全日本インカレは自分たちの水域にはないビッグフリートです。仲間たちが緊張しているのが伝わってきますが、自分たちの走りをしたいです」(小林直哉・愛媛大主将)
第90回全日本学生ヨット選手権 初日 470級成績(10/31 18:37現在)
第90回全日本学生ヨット選手権 初日 470級 乗員リスト
第90回全日本学生ヨット選手権 初日 スナイプ級成績(10/31 18:37現在)
第90回全日本学生ヨット選手権 初日 スナイプ級 乗員リスト
第90回全日本学生ヨット選手権 初日 総合成績(10/31 18:37現在)
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