横国大・戸田崚斗優勝!日本初開催、全日本学生eSailing選手権
10月25日、江の島ヨットハーバーとオンラインで「2025年全日本学生eSailing選手権」が開催されました。参加するのは各水域予選を勝ち抜いた80名です。来週から江の島で始まる全日本学生ヨット選手権と連動する公式大会で、メイン会場となった江の島ヨットハーバー2階には約40名が来場。残りの約40名はオンラインで参加しました。(BHM編集部)

学生を中心に広がりを見せるeSailing。本大会は、日本で初めて開催される公式の全日本大学選手権です。関東学連ではこれまでに2回のeSailing大会を実施した実績があり、また今年の全日本インカレは90回の記念大会となることから企画されたイベントです。
レースは予選2レース、決勝2レースで行われました。決勝の最終レースは王者決定レースで得点が2倍となります。艇種はeSailingのなかではタクティカルな戦術が求められるJ/70です。選手たちはスマートフォンを手に戦いに挑みました。
注目されたのは、大学単位でeSailingを練習に取り入れている大学です。北海道大(15名)、横浜国立大(11名)、明治大(7名)、九州大(7名)は複数の選手が水域予選を突破し、全日本へ駒を進めました。



江の島のレース会場では、たくさんのお菓子、ピザ、ジュースが選手に振る舞われ、和やかな雰囲気の中で進行しました。現地で観戦する限り、怒号が飛び交うこともなく、終始紳士的なレースが展開されました。
初開催となる全日本eSailing選手権の成績は次の通りです。
◎2025全日本eSailing選手権成績 参加80艇
1 〈トッティ&tottexi〉戸田崚斗(横浜国立大)
2 〈Kentaro_57142〉足立健太郎(福岡大)
3 〈どっかんぴーぽー 〉早川大翔(明治大)
4 〈tsuji〉辻啓志(滋賀大)
5 〈スロウス〉門屋尚杜(横浜国立大)
6 〈かかかかかかか〉改井駿介(横浜国立大)
7 〈かつお〉廣重翔(福岡大)
8 〈おかし〉岡下悠二郎 (横浜国立大)
9 〈日本大〉杉原豪(日本大)
10 〈ドナルド〉角田賢志(北海道大)
記念すべき第1回全日本eSailing選手権を制したのは〈トッティ&tottexi 〉戸田崚斗(横浜国立大)です。
「優勝できてとてもうれしいです。良い大会をありがとうございました。普段は大学や社会人の仲間と夜遅くまで練習しています。今回の優勝のポイントは、積み重ねてきた練習時間とチームでの努力だと思います。優勝は最初から狙っていました。来週の全日本に自分のクラスは出場できませんが、仲間が出場するのでしっかり応援したいと思います」(トッティ&tottexi 戸田崚斗)
優勝した戸田選手には金メダルと副賞のサングラスが授与され、また、1〜6位およびシルバーフリート1位の選手にも副賞が贈られました。
バルクヘッドマガジン編集長が全日本eSailing選手権を観戦して感じたのは、学生eSailingの盛り上がりだけでなく、技術面でも非常にハイレベルな戦いが繰り広げられていたことです。また、大会が学生中心で運営されている点にも好印象を持ちました。これからも学生eSailingの盛り上がりに期待します。

