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日本海で勝者が決まる。近畿北陸インカレ団体戦最終日

 10月13日、石川県羽咋市・滝港マリーナで「復興支援 令和7年度 近畿北陸学生ヨット選手権団体戦」最終日が行われました。雨が心配されていましたが、夜中のうちに雨雲が過ぎ去りました。日差しが差し込むなか、予定されていた2レースを実施。3日間で計10レースを行いました。(レポート/藤原葉菜 BHM編集部)

3年連続で完全制覇を決めた同志社大。「自分たちの伸びしろがあると感じました。これから海上でのミスを修正するだけではなく、陸上での動きも見直すことで、ペアのコミュニケーションを取る時間を増やしていきたいです。次の目標は総合優勝です」(主将・西内海斗)

 10月11日から行われている、全日本インカレ予選・近畿北陸インカレ団体戦最終日です。2日目まで全8レースを終えました。迎えた3日目は北寄りの北東の風、2日目と比べて波は穏やかです。本日は10ノット程度の風でスタートしましたが、最終レースでは16ノットと今大会でいちばん強い風が吹きました。

最終日にして風がさらに強くなり、沈艇が見受けられました

 470級は、同志社大が第1レースを除いた9レースで、3艇がシングルを取る圧倒的強さを見せました。その背中を追いかける京都大は本日の2レースでUFDを取ってしまいます。立命館大の3艇が上位でフィニッシュし、逆転となりました。

 スナイプ級は同志社大、京都大、立命館大が盤石な走りを見せるなか、昨日4位の龍谷大も本日のレースで上位に食い込みました。最終レースではリタイア艇も出ましたが、5位の京都産業大を振り切り、4位を守りました。

スナイプ級の第9レースは第1マークでトップ回航した宮本/西川(京都大)を追う2位争いが大混戦となりました

 計10レースを実施し、全日本インカレへ同志社大、京都大、立命館大が両クラス、スナイプ級の残りの一枠は龍谷大となりました。

 今大会は毎日、風が吹いてくる方向が異なりました。慣れない日本海に苦戦した選手たちも多かったのではないでしょうか。予選を勝ち抜いたチームはこの経験を糧に、江の島でも実力を発揮してくれることでしょう。

 そして、今回は昨年の能登半島地震の被害を受けた石川県に多くのセーラーが集う機会となりました。どのチームものびのびとセーリングができる日が1日も早く訪れることを願います。

スナイプ級4枠目の龍谷大は8年ぶりに全日本インカレへ出場します。「順位が1つ上の立命館大には、琵琶湖でも勝てていません。全日本インカレでは、立命館大を上回りたいです」(主将・市橋 遼)
近畿北陸水域の学生連盟のメンバーです。約50名で運営してきました。「大人数をまとめるのは苦労しましたが、同期に助けられました。陰の仕事でしたが、楽しかったです」(委員長・桂田泰誠)
連絡船兼テクニカル(兼メディア)担当の小村と小川(京都大)は、テクニカル委員長の清水さんとともに3日間、円滑なレース運営と安全のために、レース海面を走り続けました。2日間、お世話になりました!
近畿北陸学生ヨット選手権 団体戦 470級最終成績
近畿北陸学生ヨット選手権 団体戦 スナイプ級最終成績
近畿北陸学生ヨット選手権 団体戦 総合成績
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