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最終日は雨に泣き、無念のノーレース。関西インカレ団体戦

 10月5日、兵庫県西宮沖で「2025年度関西学生ヨット選手権」が最終日が行われました。しかし、レースを実施しますが、風がなくなりノーレースに。2日目までに実施した全7レースで、全日本インカレへ進む4校が決まりました。(レポート/藤原葉菜 BHM編集部)

日中は雨が降り続き、13時2分にAP旗+A旗が掲揚されました。選手も運営も悔しいノーレースとなりました

 全日本インカレ出場を懸けた関西インカレ団体戦の最終日です。1日目と同じように風が弱い朝を迎えます。9時45分に出艇すると、10時30分に470級、6分後にスナイプ級がスタートしました。

 470級はトップで近畿大が回航すると大阪大が続きます。スナイプ級は31点差の逆転を狙う大阪大が3艇まとまって走りますが、470級が1上を回った時点でノーレースとなりました。

 11時頃からパラパラと雨が降り続くなか風を待ちますが、ついに最後まで吹かず。2日目までの成績が最終成績となります。

 今回、大接戦を制し、予選を通過したのは両クラスともに関西学院大、関西大、神戸大、大阪公立大の4校です。特に神戸大、大阪公立大は悔しい時間を経て、全日本インカレの切符を手にしました。関西水域の大学が江の島の舞台でも躍動してくれることを期待しています。また、予選通過とならなかった大学も、あと一歩という場面が多く見られました。来年の活躍が今から楽しみです。

 そして4年間、西宮の海で練習を重ね、レースを走り切った選手の皆さん、それを支えたスタッフの皆さん、最後までお疲れさまでした。

関西学院大学は470級、スナイプ級ともに1位となり、関西王者の座を奪還しました。「勝てたことは喜ばしいですし、支えてくれたマネジャーや監督、コーチ陣にも感謝しています。レース全体ではチームでミスが目立つ場面もありました。総合優勝を目指し、残り1カ月で修正していきます」(主将・松本怜己)
470級は大阪公立大が最後の一枠に入りました。470級の通過は1991年の大阪市立大以来34年ぶり。そして大阪公立大として初めて、両クラスで全日本インカレ出場を統合後一期生の4年生を中心にかなえました。「3艇で補いあえたこと、トップホーンを鳴らす場面もあったことが良かったです。目標である全日本インカレ入賞を目指し、江の島でもがんばります」(470クラスリーダー・直田鼓太朗)
スナイプ級は神戸大が8点差を逃げ切り、最後の椅子に座りました。「1日目がイレギュラーな展開でしたが、2日目は割り切って走ることができました。昨年の全日本インカレ18位を基準にしながら、これからの1カ月で準備します」(スナイプクラスリーダー・岩田優人)
神戸大の470級も25年ぶりに予選を突破しました。四半世紀を経て両クラスで、全日本インカレに挑みます。「まだこのチームで戦えることがうれしいです。この経験を糧に、後輩たちには全日本インカレの常連校になってほしいですね」(主将・市川太陽)
1年間、レースをはじめ関西水域を引っ張ってきた学生連盟です。レースは関西インカレ団体戦で一区切り。次代は全日本インカレの運営も控えます。「今年は安全を第一に、OBレースなど新しいことにもチャレンジしてきました。悩むこともありましたが、楽しかったです。後輩たちには自分たちらしく、様々なことに挑戦してほしいです」(委員長・榎本圭佑)
「ヨット部、最高!」の掛け声で締めた関西水域の今シーズン。また、西宮の海で会いましょう!
関西インカレ 470級 最終成績
関西インカレ スナイプ級 最終成績
関西インカレ 総合 最終成績
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