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中山寛樹、高原奈穂はポルトガルの港へ避難。大西洋横断ミニトランザット

 9月27日、ハリケーンを避けるために第1レグが中止になり、90艇が安全な港に避難した大西洋横断「ミニトランザット」。過去に例のない事態で、選手とレース委員会の重労働がうかがわれます。(BHM編集部)

レースしていた選手たちのほとんどはポルトガル、スペインの港へ避難できたようです。貨物船に救助された國米選手はアフリカ大陸で下船する予定です。選手たちは、スマートフォンやパソコンを所持していません。いまの時代に逆行して、連絡を取るすべを持たずに港に避難しているのも、ミニトランザットらしい出来事かもしれません

 避難したのは、ポルトガルとスペインの港で、ラゴス/2名、カスカイス/31名、ペニシェ/31名、レイショエンス・ポルト/11名、ムロス/1名、ムシア/1名、バイオナ、ラ・コルーニャ/1名です。スタート後、ディスマストした艇はレ・サーブル・ドロンヌへ戻っています。

 またプロト艇トップを走っていたブノワ・マリーとアレクサンドル・ドゥマンジュは、そのまま走りラ・パルマ島へ向かっています。日本の高原奈穂はカスカイスへ、中山寛樹はペニシェへ入港したようです。

 未確認浮遊物との衝突で貨物船〈JOE〉号に救助された國米 創は、約一週間後にアフリカ大陸のダカール(セネガル)かアビジャン(コートジボワール)で下船するだろうとのことです。DMG MORI セーリングチームは、ハリケーンが過ぎ去った後に船の回収を予定しています。

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