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磯崎哲也/関 友里恵がチーム初優勝!470全日本選手権最終日

 9月7日、江の島で開催された「ピアソンマリン全日本470級ヨット選手権2025」最終日は、9〜12ノットの風で3レースが行われ、決勝シリーズを1位と2位でまとめた磯崎哲也/関 友里恵(JPN22 Racing)が、チームとして初となる優勝を果たしました。(レポート/三谷祥子 バルクヘッドマガジン)

 午前10時にD旗が掲揚され、ゴールド、シルバーに分かれた選手たちが一斉に出艇しました。強い潮流の影響を受けながらも、南からの9ノットの風でスタートしました。

 第1レースは、1マークからリードし続けた吉田 愛/吉田雄悟(ピアソンマリンジャパン)を磯崎/関が追ってゴール前で競り合う展開になり、そのまま吉田/吉田が1位でフィニッシュし、2位に磯崎/関が続きました。この第1レースが終わったところで、総合5位だった吉田/吉田は3位に浮上しました。

 風が12ノットに上がった第2レースでは、序盤から磯崎/関が艇団を引っ張り、吉田/吉田がそれに続く展開になりました。トップで磯崎/関がフィニッシュし、2位に吉田/吉田が入ると、この2艇が総合順位でも1位、2位に立ちます。

 最終の第3レースは、安定した12ノットの風で13時10分に始まり、磯崎/関が1マークをトップで回ると最後まで圧倒的な速さで走り抜けて1位フィニッシュを果たしました。

 予選、決勝シリーズ合わせて9レースを実施して、本大会の全てのレースを終了。決勝シリーズを2-1-1位の好成績でまとめた磯崎/関がチームとして初優勝を決めました。
 
 最終成績は、磯崎/関が優勝、最終日に順位を上げた吉田/吉田が準優勝となり、3位に池田海人/末吉 源(日本大学)が入りました。

 磯崎哲也選手は、2022年に唐津で行われた全日本選手権(磯崎哲也/外薗潤平)に続き2度目の優勝。関 友里恵選手は初優勝となります。

チーム初優勝を飾った磯崎哲也/関 友里恵(JPN22 Racing)。「今日は序盤で大きく崩さないように、確実に上マークは3位以内で回ることを目標にしていました。最後の2レースは船をしっかり前に出せて、艇団をコントロールできました。優勝できたことはうれしいですが、世界で戦うにはまだまだ力が足りない。目指すべきレベルを見据えて活動していきます」(磯崎哲也)
前日5位から2位へジャンプアップした吉田 愛/吉田雄悟(ピアソンマリンジャパン)。「ボートスピードに自信のある風域でしたし、確実に1レースずつポイントを詰めて2位まで上がれました。今回ピアソンの新しい学連艇で出場してみて、学生向けの船としては完成形だと実感できました。スタートの鋭さや競った時の対応など、学生たちがレベルアップしてきているなと感じる大会でした」(吉田 愛)
大石駿水/福田桃奈と大接戦の末、辛くも逃げ切った3位の池田海人/末吉 源(日本大学)。「決勝シリーズではレベルが高くて緊張してしまい、厳しい展開になってしまいました。今回得られた課題を11月のインカレまでに修正していきたいと思います。学生として全日本で上位に入るというのは目標にしていたので、3位に入賞できたことは率直にうれしいです」池田海人

 9月2日〜7日まで開催された「ピアソンマリンジャパン 全日本470級ヨット選手権2025」は6日間の日程を終えました。来年、8月10日〜17日には、世界中の470セーラーが一堂に会する「470世界選手権」が江の島ヨットハーバーで開催される予定です。

◎全日本470選手権 参加95艇 最終上位成績
1 磯崎哲也/関 友里恵(JPN22 Racing)12p
2 吉田 愛/吉田雄悟(ピアソンマリンジャパン)30p
3 池田海人/末吉 源(日本大学)37p
4 大石駿水/福田桃奈(滋賀県スポーツ協会)38p
5 神木 聖/疋田大晟(YSCS)44p
6 青山知央/松山大祐(早稲田大学)54p
7 Muhammad Fauzi/Juni Karimah(マレーシア)55p
8 濱田登羽/今村公彦(日本経済大学)57p
9 杉原 豪/山本信之介(日本大学)58p
10 小栁倫太郎/相川悠太郎(ヴィス/東京大学)64p

16時45分から行われた表彰式では470全日本恒例のシャンパンファイトがおこなわれました
ピアソンマリン全日本470級ヨット選手権2025 最終成績
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