9月6、7日、兵庫県西宮沖で「2025年度関西学生新入生レガッタ」が行われました。今大会の主役は大学1、2年生のセーラーたちです。9月に入っても厳しい残暑の中、西宮で2日間で予定されていた7レースを実施しました。(レポート/藤原葉菜 BHM編集部)
関西大は6月の事故後、再スタートとなった一発目のレースで470級ペアが優勝を飾りました。最終レースでは谷/政倉がトップでフィニッシュすると、支援艇から拍手が起こりました
全日本インカレ個人戦が終わり1週間が経ちました。西宮沖ではシーズン後半戦となる「2025年度関西学生新入生レガッタ」が2日間にわたって開催されました。
今大会は、大学1、2年生のセーラーだけがエントリーできます。関西水域では昨年から始まった試みで、まだ入部して日が浅く、レースに出る機会が少ない選手たちが経験を積む場となっています。今回は470級が14艇、スナイプ級が18艇のエントリーがありました。
1日目は台風の影響が残る8〜9ノットの風で、4レースを実施しました。迎えた2日目は打って変わって、南から4ノットほどのゆるやかな風で第5レースがスタート。その後の第6レース以降は7〜8ノットが吹くなかで合計3レースを実施しました。
470級は最終レースを前に、昨日首位の谷 香凜/髙林 響/井出 作/長與達樹/政倉壮臣(関西大)を第4〜6レースで1位となった船橋弘陽/西川正晃(関西学院大)が猛追し、その差はわずか1点。最終レースでトップホーンを鳴らした谷/政倉が優勝しました。
スナイプ級は、三浦豪斗/山本佳朋 (関西学院大)が本日の3レースをすべてトップで走り、カットレースが2点。他艇を寄せ付けず優勝を飾りました。
いよいよ、関西インカレ団体戦まで残り1カ月です。これからのルーキーたちの活躍を予感させる大会となりました。
今大会、470級の優勝スキッパーである谷(左下)は、髙林(左上)/井出(中央)/長與(右上)/政倉(右下)の4人のクルーと乗りました。「大会を通じて安定した得意のコンディションで、自分が持っているスピードを生かして走ることができました。また、今回は4人のクルーと走りましたが、全員で勝つ気持ちを持って臨めたことも良かったです。チームの一員として、関西インカレの優勝に向かって力になりたいです」(谷)
スナイプ級優勝の三浦は先週まで全日本インカレ個人戦に出場。今回は大学に入ってヨットを始めた山本と組みました。「事前準備とコミュニケーションが優勝につながったと思います。きょうは自分たちで風をつかむ意識を持ち、スタートから走ることができました。団体戦ではレギュラーに食い込み、結果で貢献したいです」(三浦)。「高校ではアメリカンフットボール部のマネジャーをしていました。初めてのレースで優勝できてうれしいです!」(山本)
1年生の優勝ペアは470は奥出蒼矢/緒方銀聖(左)(関西学院大)、スナイプ級は、清松美来/首藤胡春(右)(関西学院大)でした。おめでとうございます!
大学3、4年生の部員は運営・サポートに回っています。レース委員長は、先週まで全日本インカレ個人戦のスナイプ級で出場した4年生の小澤(大阪大)が務めました。「普段出ているレースも運営の方々がいることを実感しました。選手を拍手で迎える新人戦らしい光景も見られて良かったです。ただ、疲れました(笑)」
第7レースで、頭が海面につくほどのハイクアウトを見せた岡田雅樹/熊谷聡太 (和歌山大)は、このレースを3位でフィニッシュ。関西水域の中でも西宮への遠征組となる和歌山大は、来週の夏季インカレにも出場予定です
新しくできた横断幕には、関西学生ヨット連盟のサポーター企業がずらっと並んでいます。学生やハーバーを訪れた方がサポーター企業を知るきっかけになるよう始めた取り組みです
今回が初レースとなった1年生も多いのではないでしょうか? 2日間、お疲れ様でした!
2025年度関西学生新入生レガッタ 470成績
2025年度関西学生新入生レガッタ スナイプ成績