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全国から精鋭95艇が出場。470全日本選手権が江の島で開幕

 9月2日~7日まで、神奈川県藤沢市の江の島ヨットハーバーで「ピアソンマリン全日本470級ヨット選手権2025」が開催されます。北海道から九州までの各水域で予選を勝ち抜いた社会人や学生チーム、海外からの4艇を加えた95艇がエントリーし、470級の新たな全日本チャンピオンを決める5日間の戦いが繰り広げられます。(レポート/三谷祥子 バルクヘッドマガジン)

昨年に続いて2年連続で江の島開催となる全日本470選手権。学生、社会人チーム95艇が集まりました。レース前日は受付、計測、開会式が行われました

 レース前日の9月2日は、9月とは思えない厳しい暑さの中で、江の島ヨットハーバーへ出場艇がそろい、計測が実施されました。

 大学生チームの中には、前週に愛知県蒲郡市で行われていた全日本インカレ個人戦からの転戦してきた選手も多いようですが、疲れを見せず、準備する姿にレースへの意気込みが感じられます。

 16時からはセーリングセンター1階で開会式が行われ、前回優勝の吉岡美帆さん、準優勝の吉田雄悟選手より優勝杯と準優勝杯が返還されました。今回より新調された、金色に輝く優勝杯もお披露目されました。

 明日9月3日からは予選シリーズが始まります。本大会は7日まで続きます。

炎天下の江の島で選手たちはレースの準備。470全日本では予選5レース、決勝6レース+メダルレースが予定されています
出場するのは大学生、社会人チームです。前週に蒲郡で開催された全日本インカレ個人戦から連戦する大学選手も多く出場しています
マレーシアから出場するMuhammad Fauzi / Juni Karimah。ランカウイ島を拠点に活動する2人は12月にタイで開催される東南アジア最大規模の海の祭典「シーゲームズ」を視野に本大会へ出場しました。クルーのKarimah(左)は大学生です

磯崎哲也選手(Jpn22 Racing)コメント
今年出場する中で一番重要な大会で、しっかり結果を残さなければいけないと位置付けている大会ですので、優勝を目指して1レース1レース勝ち切れるように準備したいと思います。

吉田 愛選手(ピアソンマリンジャパン) コメント
今大会ではピアソンマリンの新モールドで製造された艇で出場します。学連でも採用されているので、学生たちやオリンピックを目指す選手たちの中で、どれだけのパフォーマンスを発揮できるかを確認したいです。そして、日本の470級を担うこれからの選手たちが、今どのくらいまでレベルアップしているのかを把握する大会にしたいと思っています。

宇田川涼太郎選手(日本大学)コメント
個人戦を終えて、全日本インカレに向けた重要な大会です。自分たちは強風に自信があるので、表彰台へ乗ることを目標にしています。一線で活躍している磯崎選手や、ベテランの選手を相手に、自分たちがどれだけ戦えるかを試したいと思っています。

吉岡美帆さん(パリ五輪・銀メダリスト)コメント
本大会で注目しているのは、やはり磯崎/関(Jpn 22 Racing)です。再結成して間もないですが、どこまで状態を上げてきているのか期待しています。今回は海外からもエントリーしていますから、海外選手と日本の大学生がどのように競り合うのかも注目しています。

開会式では昨年度の優勝選手、吉岡美帆さんから優勝杯が返還されました。吉岡さんは久々にヨットハーバーに来たとのことで、すっかり色白になっていました
本年度から優勝杯が新しくなりました。これからこの優勝杯に歴代470王者の名前が刻まれていくことになります
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