Loading

風小僧が総合優勝を飾る!阿波踊りヨットレース2025

 8月14日、徳島県徳島市沖で「第52回 アクサス六甲⼭蒸溜所カップ 阿波踊りヨットレース2025」が開催されました。徳島の夏を代表する伝統行事・阿波踊りに呼応して行われる恒例イベントです。今年は県内外から33艇が集まり、約19.1マイルのコースに挑みました。(レポート/阿波踊りヨットレース実行委員会、写真/森下嘉樹)

徳島で開催された「阿波踊りヨットレース」。写真は総合、Aクラス優勝の〈風小僧〉(YAMAHA-33S)

 レースはA・B・Cの3クラスに分かれ、一斉にスタートが切られました。〈風小僧〉はBクラスからの出走。ハンディキャップ上も実力伯仲の艇が並ぶ難しいクラスでした。

「スタート直後は風が振れていて、どこを行くか判断が難しかったですね。でも焦らずに、自分たちの信じる風を選びました」(風小僧)

 そう振り返るのは〈風小僧〉のクルーです。序盤は他艇との競り合いに神経を研ぎ澄ませながら、緩やかにリードを広げ、中盤以降は他クラス艇が絡む混戦に。

 勝負を決定づけたのは後半、ジェネカーを展開した場面でした。クルー全員がタイミングを合わせて一気に加速。波間を跳ねるように艇速を伸ばし、そのままトップでフィニッシュラインを駆け抜けました。

 成績はBクラス優勝、さらに修正成績でも総合1位。見事にダブルタイトルを手にしました。

「この勝利は、チームワークの成果です。ひとりではヨットは走れない。全員が役割を果たし、互いを信じて動いたからこそ、この結果につながったのだと思います」(風小僧)

 優勝を支えたのは、緻密な戦術やスキルだけではなく、仲間との強い結束力でした。

 阿波踊りの熱気が街を包むのと同じころ、海の上でもセーラーたちの挑戦が繰り広げられていました。〈風小僧〉が刻んだ総合優勝の記録は、2025年の徳島の夏を象徴する大きな成果となりました。

 来年もまた、多くのヨットマンがこの海を舞台に風をつかみ、熱い戦いを見せてくれることでしょう。

阿波踊りヨットレースといえば、お祭り+ヨットレースです。セーラーはヨット連(グループ)を作って阿波踊りに参加します
阿波踊りヨットレースのスタート
Bクラス優勝の〈Justice〉(Melges32)
Cクラス優勝の〈Frontier Ⅸ〉(Y-31S )
総合優勝を飾った風小僧チーム
CATEGORY:  INSHOREKEELBOATNEWS