河野・河野組が優勝!和歌山テーザーミッドサマーレガッタ
8月23、24日、和歌山県のナショナルトレーニングセンター(和歌山セーリングセンター)で「テーザーミッドサマーレガッタ」(関西マスターズゲームズ:ワールドマスターズゲームズ関西 プレレガッタ)が開催され、関東・関西からの遠征組を含めて16艇が参加、夏の軽風を満喫しました。優勝は河野・河野組(芦屋)です。おめでとうございます。 (レポート・写真/日本テーザー協会)

初日は北西5ノットの軽風からスタート。第1レースのトップは植田・植田組(芦屋)、2位は渡辺・岡本組(芦屋)、3位には河野・河野組(芦屋)です。しかしトップ艇がBFDで失格に。第2レースのトップ河野・河野組、第3レースは紙・紙組(葉山)がまたもやBFDで、田中・田中組(稲毛)がトップに立ちました。
2日目も、同様の風で第4レースのトップ植田・植田組、第5レースは河野・河野組、第6レースは紙・紙組、総合優勝は、合計8ポイントで圧倒した河野・河野組です。第2位は終始安定したスコアの関口・上松組(江ノ島)(マスタークラス優勝)、第3位に植田・植田組(グランドマスタークラス優勝)が入りました。スーパーグランドマスター優勝は、田中・田中組(稲毛)が獲得しました。

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『河野信司・河野咲智子が優勝! 成長を実感した3日間』
優勝という最高の成績を残せて本当にうれしいです! 私にとっては初めての優勝で、いまだに夢かと疑ってしまいます。前に出て走るとなんだか無敵なような、でも気を抜くとすぐ捕まえられそうな気がして、全神経を使いました。(レポート/河野咲智子)
一番しびれたのは2日目第2レース、関口・上松組とクローズで競り合ったときでした。2上の直前でひしひしと詰め寄り、私たちの艇が前へ出たときは本当にアドレナリンが出て、テンション爆上がりでした。
2日目第1レースは、今までで一番ヨットがおもしろいと感じたレースです。1上を5位で回りましたが、2上までに3艇を抜き、2上からゴールまでの間でトップの植田・植田組に迫っていました。
惜しくも勝てませんでしたが、風の振れやコースなどの影響で、『必ずしも、始めに速い艇が勝つとは限らない』これがヨットの面白さか、と気付くことができてすごくうれしいです。
本格的に乗り始めてちょうど1年ほどになりますが、まだまだ初心者です。今回のレースでもコース取りはほとんどスキッパー任せでした。しかし、スタート前に海面と風の状況を見て考えを共有したりできたことは、成長した部分だと感じました。
最近の練習では強風ばかりで、ロールタック、ジャイブやヒールに対する細かい動きの練習があまりできていませんでした。それでもレースの合間にタック練習したり、他艇の動きを観察したりすることで感覚もつかめて、今回のレースで大きく成長できたと思います。以前に父に言われたことがありますが、「この艇の成長にはクルー(私)の成長が直結する」。本当にその通りだと思います。
実はこのレースの1週間前に江の島で練習をさせてもらいました。強風でしたが、初めていつもと違う人と乗って、乗り感が変わり気付きもたくさんありました。艇のセッティングを変えたことも走りにすごく影響したと思います。私自身も徐々に艇の道具と仕組みを理解することができてきました。
この練習があったからこその優勝だったと感じます。軽量級の私たちにとって勝たなきゃいけない風を、安定したスコアで勝ち切れたことはとても貴重な経験です。強風も強化して、来年のワールドに向けてもっとレベルアップします!
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次回は、神奈川県江の島でテーザーオータムレガッタ(JTA公式レース第5戦)が、9月20日、21日に開催されます。2026年のテーザーワールドが沖縄、さらには、2027年関西マスターズゲームのセーリング競技でもテーザーが採用されています。みなさん、ぜひテーザーレースへの参加をお待ちしています。



- 日本テーザー協会https://tasarjapan.org/