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高校生セーラー宮前佳月がeSailing世界選手権で銀メダルを獲得

 7月20日、ポーランド・グディニヤでワールドセーリングが主催する「eSailing世界選手権」グランドファイナルが開催されました。日本からは〈Yuko_31657〉古川悠航、〈FSC-Kazuki〉宮前佳月、〈FC RICH〉田窪裕也の3選手が出場。レースは8レースとメダルレースで行われ、宮前がメダルレースで逆転銀メダルを獲得しました。日本は、2024年の木暮俊貴(銅メダル)に続き、世界選手権で2個目のメダルを獲得しました。(BHM編集部)

宮前は福岡第一高校ヨット部で活動する現役高校生です。ダブルポイントのメダルレースでトップフィニッシュを決め、4位から2位へ上がり銀メダルを獲得。賞金3000ドルを手にしました。金メダルはフランスのトリスタン・ペイロンです

 eSailing世界選手権2025は今年1月にバーチャルレガッタ内で開催されました。6大会の予選で1万9000レースが行われ40選手が予選を突破。プレーオフ(セミファイナル)で10選手に絞られ、グランドファイナルは地元枠と女性枠が加わり12選手で競われました。メダル常連国となりつつある日本は世界でも強豪国として知られています。eSailingは国内で学生を中心に増加傾向にあり、さらなる活躍、そして金メダル獲得を期待します。

「昨年の世界選手権の決勝では、普段プレイしている環境とは全く違う対面形式でのレースであったり、時差や周りの選手との言語の違いがあったりと、技術不足だけではなく間接的な影響を大きく受けたために、自分らしいレースができませんでした。

 今回の決勝は昨年の経験があったため、例えばメダルレースなどの、昨年なら緊張しすぎてしまっていたところでも、冷静にいつも通りのレースができたことが結果に繋がりました。

 esailingの長所の1つは、年齢や現実のセーリングの経験値に関わらず、誰でも楽しんでレースができることだと思っています。私自身も高校生であり、現実でのレースの経験も少ないですが、こうして世界の強豪と戦える機会をいただけたことで、それを証明することができました。

 今回の決勝を機に、少しでもesailingに興味を持っていただける方が増えてくれればいいなと思います。

 そして私自身も練習やレースの中で進化を続けて、来年こそは優勝できるようにがんばります!」(宮前佳月)

◎eSailing世界選手権2025成績 参加12艇
1 FRA Tristan Péronp 〈asere〉44p
2 JPN Kazuki Miyamae 〈FSC-Kazuki〉46p
3 POR José Mendes〈zemendes-RS〉52p
4 ITA Lorenzo Sorrenti〈Lorenzo〉54p
5 Yuko Furukawa〈Yuko_31657〉56p
6 BRA Samuel Solano〈Harder〉59p
7 Yuya Takubo〈FC RICH〉62p
8 SWE Joakim Romell〈Romell〉66p
9 BRA Jose Godinho〈Jose Godi〉72p
10 POL Bartosz Szydłowski〈Szydlo Finn POL〉76p
11 UKR Kyrylo Dolhov〈NaVi 767〉
12 SWE Sara Granberg〈SGR88〉

eSailing世界選手権2025 ライブ中継アーカイブ
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