村越俊介 Starboard Jr. 優勝!伊藤園マッチMR-1レポート
5月11日、葉山マリーナで開催されている伊藤園マッチの年間シリーズ第1戦となるMR-1に参加しました。(レポート/日置賢人 Parabellum、写真提供/日本ヨットマッチレース協会)

今秋の開催が決定した全日本マッチの出場権がかかっているMR-1は、エントリー開始1分で5つのエントリー枠に対して7チームのエントリーがある盛況ぶりで、レース公示の通り先着順で出場チームが決定しました。
数年ぶりの復帰戦となるベテラン「Team Uematsu」の上松選手、葉山マリーナを拠点とする古豪チームで伊藤園マッチでも多くの勝利を収めている「Starboard Jr.」の村越選手、中部水域のマッチレースを支える大御所「宴海丸」の加藤選手、東京工業大学の若手OBで構成され今年の学生マッチにも参加していた「GRADs」の池田選手、そして今年から三崎を拠点にチーム名を新たにした「Parabellum」の日置(筆者)と、年代やマッチレース経験に関わらずバリエーション豊かな選手たちが鎬を削ることになります。

レース当日は前日の前線通過によるうねりは残っているものの、朝から程よい南風と5月らしい爽やかな天気の絶好のマッチレース日和。しかもセールはほとんど新品ということでボートの調子も万全。テンションも自ずと上がってきます。
レースが始まると風に対してうねりが高いせいで、ハンドリングの難しいYamaha30Sではスピードを維持することが困難となり、乗り慣れない船やセールに対していち早く順応することが鍵となるマッチレースの難しさを痛感することになりました。
ボートスピードを維持するのに四苦八苦しながらもスタート時のリードを守り切る戦法でなんとか2勝をもぎ取り、タイを解いてラウンドロビンを2位で通過した「Parabellum」ですが、決勝戦ではその日のリベンジマッチに゙敗れて、優勝は「Starboard Jr.」の村越選手となりました。
レース後にはJYMAの小田切満寿雄名誉会長による優勝賞金の授与と、選手として参加していた伊藝徳雄会長からの言葉をもってMR-1は閉幕しました。
今回は優勝を逃してしまいましたが、自分がマッチレースで舵を握ったのが2年前でそれまではクルーザーのスキッパーはほとんど未経験でした。ですが毎回信頼できるクルーの皆さんに助けられたり教えてもらいながらも、時には楽しく、時には悔しい思いをしながらセーリングスキルを磨いていけるのがマッチレースの良いところだと思います。
学生マッチのように同年代で気の合う仲間とレースに出るのも楽しいですが、もう一歩踏み出して身の回りのレース経験が豊かな先輩や、かつてのライバルと一緒にチームを組んでみると新しいセーリングの世界が広がっているかもしれません。
次回MR-2は7月13日の開催で、エントリーはその1カ月前から開始します。MR-2にも全日本マッチの出場権がかかっていますので奮ってご参加ください。



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