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琵琶湖セーラーもトリッキーな風に翻弄された「第43回メイレガッタ」

 5月3、4日、滋賀県柳が崎ヨットハーバー(琵琶湖)で「第43回メイレガッタ」が開催されました。(レポート/スナイプ琵琶湖フリート、写真/Arihito Okawa、映像/YOSHI TOSHI)

琵琶湖で開催された第43回メイレガッタ。急激に変化するトリッキーな風に翻弄される2日間になりました

 藻のイメージがある琵琶湖ですが、5月は水位が高く湖上では全くと言っていいほど藻がセーリングに影響する事はありません。振れ幅、強弱の激しい風の変化で、選手と運営の判断を悩ませる超トリッキーなコンディションでしたが、470級7レース、スナイプ級6レースを実施しました。

 初日は朝から三井寺方向230度の風が入ってきましたが、200度の左と270度の右の突発的なシフトがレース展開に影響を与えます。さらに3レース目では10ノット前後の安定した風速から一気に0ノットに。と思えば2分後に同じ230度からしっかり風が入り、最大15ノットまで上がりました。

 琵琶湖の湖岸沿いで行われる高層マンションの建築ラッシュの影響なのか、これまでの琵琶湖の傾向が変化している事は間違いありません。

 2日目は陸上待機から1時間ほどで本命の北風30~50度が入りレースが始まります。470のこの日2レース目ではMAX15ノットまで風速が上がり、絶好のコンディションでレースを終えますが、スナイプはゼネリコを繰り返す内に風速は落ち傾向になっていき上マーク時点では昨日同様0ノットに。結局最終7レース目は2レグ目途中でノーレースとなりレガッタを終えました。

 琵琶湖セーラーと言えど恐ろしいと感じるほどの変化の激しいレガッタとなりましたが、470級で大石/山田(滋賀県スポーツ協会)、スナイプ級で西内/高橋(同志社大)の実力選手が優勝。両クラスとも優勝者はトリッキーなコンディションが大好物なのかシフト毎にポジションを上げてきて圧巻のスコアで優勝を決めました。

【470】7R
1位 大石/山田(滋賀県スポーツ協会)8点
2位 谷/西内(同志社大)16点
3位 田原/野中(同志社大)24点

【スナイプ】6R
1位 西内/高橋(同志社大)8点
2位 山崎/松居(同志社大)18点
3位 吉岡/山梨(TOYOBO/山梨製餡)19点

470優勝の大石/山田(滋賀県スポーツ協会)
スナイプ優勝、西内/高橋(同志社大)
第43回メイレガッタ スナイプ成績
第43回メイレガッタ 470成績

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