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2028年ロス五輪に向けてパルマで開幕。プリンセスソフィア杯

 3月31日〜4月5日、スペイン・マヨルカ島で「第54回プリンセスソフィア杯」が開催されます。この大会は2025年度第一弾となる五輪サーキットです。(BHM編集部)

スペイン・マヨルカ島で開幕したプリンセスソフィア杯。世界最大規模のオリンピック系レガッタで2028年ロス五輪を目指す選手たちが一堂に会します

 毎年、世界中からオリンピックを目標にする選手が集まりる国際大会で、現時点での実力をみる格好のヨットレースになっています。また、アメリカや日本のように国内選考を兼ねている国もあります。

 エントリーを見渡すとパリ五輪で活躍したトップ選手の出場は限られている状況です。コロナの影響で1年遅れた2021年東京から2024年パリまでは3年しかなく、選手達は序盤から駆け足で動き出しました。パリからロサンゼルスまでは4年サイクルに戻ったため、チーム固めや身辺整理、基礎練習に重点を置くチームが多くあります。

 日本からは6艇種/12チーム(15選手)が出場します。470級、ナクラ17級、フォーミュラカイト男女に日本選手は出場しませんが、あたらしい動きも見られます。

 日本セーリング史上最多となる5回の五輪に出場した富澤 慎(RS:X、iQFOiL)は選手を引退してコーチへ就任。パリ五輪後は後輩選手の育成に努めています。

 また、プリンセスソフィア杯に出場しませんが、岡田奎樹はナクラ17級で活動を開始。盛田冬華との新コンビでロス五輪を目指すことになりました。470級の磯崎哲也は立教大の伊藤綾香と組んで活動を開始しています。現在、彼らは国内で練習を積んでいます。

 プリンセスソフィア杯初日は、16〜18ノットの素晴らしいコンディションに恵まれて始まりました。トップ選手が限られているとはいえ、パルマ湾の強風と大聖堂やスペインの町並みを背景におこなわれる約800選手のヨットレースは大迫力です。ロス五輪に向けてスタートした日本選手の活躍に期待しましょう。

本大会は2025年度日本強化選手認定大会になっていて、クラスごとに指定された順位(%)により決定します。詳しくは欄外のオリンピック協会委員会が発表した資料をご覧ください。写真はFXの市橋・後藤組

◎第54回プリンセスソフィア杯出場日本選手
49er
嶋倉照晃/上園田心太浪(早稲田大学/佐賀県ヨット連盟・SAGA MIRAIプロジェクトクトJV)

49erFX
田中美紗樹/永松瀬羅(豊田自動織機)
市橋愛生/後藤凛子(早稲田大学/青山学院大学)

ILCA6
ハムリンたりあ(California Pacific Charter LA)
冨部柚三子(福井総合病院/大阪体育大)
柿元麻衣(豊田自動織機)

ILCA7
黒田浩渡(ナブテスコ)

iQFOiL男子
池田健星(三重県スポーツ協会)
井上 隆(Tears)
武田岳志(グラスト)
倉鹿野 巧(Tears)

iQFOiL女子
須長由季(ミキハウス)

2025プリンセスソフィア杯 初日ハイライト映像

◎セーリンググランドスラム
1 プリンセスソフィア杯 3月28〜4月5日 スペイン・マヨルカ島
2 フランス・オリンピックウィーク 4月19〜26日 フランス・イエール
3 キールウィーク 6月21〜29日 ドイツ・キール
4 ロングビーチ・オリンピックレガッタ 7月12〜20日 アメリカ・ロングビーチ
5 オランダ・ウォーターウィーク 9月17〜21日 オランダ・アルメレ

◎2028 ロサンゼルス五輪種目
開催地:ロングビーチ(仮)
大会期間:2028年7月21〜8月6日
種目:
男子1人乗りディンギー/ILCA 7
女子1人乗りディンギー/ILCA 6
男女ミックス2人乗りディンギー/470
男子スキフ/49er
女子スキフ/49erFX
男子カイトボード/フィーミュラカイト
女子カイトボード/フィーミュラカイト
男子ウインドサーフィン/iQFOiL
女子ウインドサーフィン/iQFOiL
男女ミックスマルチハル/ナクラ17

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