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慶応大〈陸の王者〉が優勝!2025セイル・オン大学&U25マッチ

3月9日、愛知県豊川市・三河みとマリーナで開催された「セイル・オン 第13回 JYMA選抜 大学&U25ヨットマッチレース」最終日は軽風から強風へ上がる風の中、ラウンドロビン、順位決定戦がおこなわれました。決勝では慶応大470チームの〈陸の王者〉(杉若雄山)が、同志社大の〈若鯨〉内貴航路朗を2-1で破り優勝。慶応大は本大会初となる連覇を達成しました。(BHM編集部)

優勝の慶応大〈陸の王者〉。杉若雄山、相馬一德、大久保信廣、廣瀬仁希、田口竜士からなる470チームです。慶応大は昨年に続いて2度目の優勝を決めました

 強風によりノーレースとなった初日の遅れを吹き飛ばす、好条件に恵まれた大学&U25マッチ最終日は、午前中に予選ラウンドロビンを終え、午後から順位決定戦がおこなわれました。

 優勝決定戦に進んだのは予選全勝の〈若鯨〉同志社大・内貴航路朗と予選4勝1敗の〈陸の王者〉慶応大・杉若雄山。最終予告時間が迫っているためベストオブ3(3マッチやって先に2勝した方が勝ち)の戦いです。

クルーワーク、マッチレース力では群を抜いていた同志社大の若鯨(内貴航路朗、山田海統、川内俊亮、小菅楓、西山怜)
1、2位決定戦の第1マッチで先行する慶応大。この後風が吹き上がりノンスピネーカーの戦いになりました

 先手を取ったのは慶応大です。スタートは同志社に抑え込まれますが、ボートスピードで前に出てから好ポジションを守って先行逃げ切りを決めました。

 しかし、風が上がってスピネーカーなしで戦った第2フライトでは同志社大に軍配が上がりました。1月から和歌山のシエスタチームに指導を受けて優勝を目標に挑んだ同志社大は、本大会でもっとも練習量の豊富なチームといえます。スタート前のマニューバでは戦術やボートコントロール力が高く、相手を不利な状況へ追い出します。

 1対1で迎えた最終第3フライトのスタートでも同志社大が慶応大を抑え込んでスタート。しかし、アップウインド中盤で慶応大は右海面、同志社大は右海面へとセパレートしました。慶応大はコースとボートスピードで勝負をかけます。

 同志社大が前に出るように見えましたが、上マークで先行したのは慶応大です。その後も慶応大は同志社大の攻撃をかわして逃げ切りに成功。フィニッシュラインを切った慶応大から大きな歓声が聞こえてきました。

「めちゃくちゃ嬉しいです。この大会は現役の頃からみんなで出場したいと話していました。なかなか集まれず練習は1回しかできなかったけれど、ヨット部で積み上げてきた結果がでたのかなと思います。マッチレースは面白いですね。今回は体重だけは会わせてきたので(強風の)ボートスピードは良かったです。去年は先輩が優勝して、今年はぼくたちも優勝しました。来年は後輩が続いてくれると思います」(杉若雄山)

 また、3、4位決定戦は九州大が東工大OBのGRADsを下して3位を確定。5、6位決定戦では名城大が東北混成チームのLe Lienを最終レグで逆転する劇的な展開で勝利しました。最終成績は次の通りです。

GRADsに勝ち3位を獲得した九州大。全員4年生のチームでマネージャー女子2人が乗り込みました
最終レグで逆転、次につなげる戦いを見せた名城大。4年生と現役ヨット部員のチーム構成です
セイル・オン 第13回 JYMA選抜 大学&U25ヨットマッチレース 最終成績

◎大学対抗&U25マッチ 歴代優勝チーム
2025年 第13回大会優勝 陸の王者(慶應大)
2024年 第12回大会優勝 水の王者(慶應大)
2023年 第11回大会優勝 Hope(JSAFホープ育成プログラム)
2022年 第10回大会優勝 宇田川丸(混成)
2021年 コロナにより中止
2020年 第9回大会優勝 Snipe Lover(混成)
2019年 第8回大会優勝 ドリームチーム(日本大/慶應大/早稲田大)
2018年 第7回大会優勝 Connery(九州大OB)
2017年 第6回大会優勝 関東同盟(混成)
2016年 第5回大会優勝 シャンディーガフ(同志社大)
2015年 第4回大会優勝 月光ボーイズ 準優勝:九州大
2014年 第3回大会優勝 同志社大
2013年 第2回大会優勝 和歌山大
2012年 第1回大会優勝 Yoshida Sailing Team(混成)

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