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【コラム】SailGPシドニー大会のドックサイドに行ってきたよ

 世界最大規模のヨットレースに成長したSailGP。日本が参戦していたのは遠い昔のことのように感じます。SailGPは年々パワーアップしていて、現在おこなわれているシーズン5はイタリア、ブラジルが増えて合計12チームが参戦、年間14都市で開催されます。また、賞金も大幅に上がって総額19億円(1,280万ドル)が与えられることになりました。まさに夢のヨットレースになったのです。シドニー在住の梶本和歌子、恆平のふたりが2月に開催されたシドニー大会を観戦しました。(BHM編集部)

2月8、9日、シドニー湾で開催されたSailGPシドニー大会。今シーズンから過去最大の12チームに増えました。アメリカズカップのトップ選手はほとんど参戦しています

◎SailGPのドックサイドはファンを楽しませてくれるサービスがいっぱい

 SailGPシドニー大会、レースが始まる前日、ドックサイドに入れるという事でチケットを入手して行ってきました。チケットは1人90ドル(約9000円)でした。(レポート/梶本和歌子 ワカコ・レーシング)

  シドニー中心街の西側、アンザックブリッジの足元にあるグレーブアイランドにSailGPのベースがあり、その横にSailGPのドックサイドが作られていました。

 工業地区にあり公共交通機関でアクセスできないのがちょっと不便ですが、シドニーはウーバー(配車サービス)があるので問題なしです。ちなみに、関係者には運営が用意したシャトルバスが用意されていました。

 SailGPは船体やウィングを含めたあらゆるものを40フィートコンテナに詰めて世界を転戦しています。その数は80本以上にもなるとのことです。各チームのベースはその空になった6本の40フィートコンテナを活用して設置されます。

ドックサイドの入り口を入ると、40フィートコンテナが積まれた横を進みます

 コンテナの上にアルミのフレームを組みキャンバス地の屋根をはり、その下を艇庫とて利用します。また、ドックサイドの入り口には多くの40フィートコンテナが積まれていました。

 金曜日の夕方ではありますが、ドックサイドの中はスポンサーなど招待客の方々や私たちのように一般販売されているチケットを買って来た人達でごった返していました。

 もちろんバーや軽食を提供するブースも用意されています。その他にもSailGPの優勝カップとインパクトリーグ優勝カップの展示されていたり、F50の簡易シュミレーター、ファンサイトショップ(SailGPグッズ)などがありました。

 チームのテントの近くには行けませんでしたが、練習後にクレーンで釣り上げて船を上げる所を見る事ができます。地元オーストラリアチームのヘルムスマンを務めるトム・スリングスビーが壇上でインタビューを受けて、乗船中に着ているものや、どんな事しているかなどの説明をしていました。

 船には近づくことができず、今シーズンから投入されたTフォイルが近くで見れなかったのは残念ではありましたが、トム・スリングズビー、ベン・エインズリー、ブレア・チューク、ウィル・ライアンなど有名選手が近くで見れるし、アメリカズカップを観に行った時と比較すると選手との距離感が近く、一緒に写真を撮ってくれたりファンサービスという意味ではSailGPの方が上のように感じました。

 ワイン飲みながら、偶然現地で会ったセーリング仲間に会って話をしていたらあっという閉会時間になってしまい、帰路につきました。

 今シーズンから12チーム/12艇となり全14戦(すでにシドニー大会までに3大会終了)が予定されています。他の開催地でも同じようなチケットが売り出されると思うので、もし観戦に行かれるのであれば、ドックサイドの訪問も検討されてはいかがでしょうか。

1月オークランド大会から導入されたTフォイル。ホリゾンタルのエンドチップにはアームストロング社のカーボン製が付いています
SailGP簡易シュミレーターを実際に試している様子。ハンドルを動かして、走る方向を操作します。セールトリムなどはオート。マークが見にくくて、次のコースがわかりにくかったのですが、時間内にゴールできました
ピーターバーリングと。恆平は2015年のモスワールド前に彼にモスの乗り方を教えた事があり、覚えてる?と聞いたら、もちろん覚えているよ、と言っていました
ウィルライアン、和歌子、マルコムペイジと。470のゴールドメダリストと共に
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