25ノットのガストが襲う。JODAナショナルチーム最終選考最終日
2月24日、愛知県蒲郡で開催された「JODAナショナルチーム最終選考会」。予報通り強風となった選考最終日は、平均18ノット、最大25ノットのガストが選手を襲いました。(BHM編集部)

選考最終日は冬の日差しがあるものの、気温は低く、最終レース最終レグでは雪が降りだす極寒の1日になりました。そして選考らしいタフなコンディションはドラマを生みました。
前日までに8レースを終え臨んだ最終レース。10レース以上で最も得点の悪い2つの成績がカットされるだけに、レース数次第では順位が大きく入れ替わることが予想されました。
得点差の少ない上位陣は緊張の面持ちでスタート。最終日第1レースで飛び出したのは後藤晴人(中央区・中2)です。2位に大きく差をつけて上マークを回航。その後も順位を守ってトップフィニッシュを飾りました。後藤は初日の37位、22位をカットレースに1-2-5位の好成績で選考2位を守りました。
選考1位は前日にトップに立った藤田翔伊(B&G兵庫・中2)です。風の振れのある海面が得意という藤田ですが、強風でも崩すことなく最終日を5-1-7位の成績で選考1位通過を決めました。
また、須永言葉(湘南・中2)は最終レースで逆転して総合5位に入るドラマを見せました。最終レグでトップグループがまとまってオーバーセールするアクデントもありましたが、須永は冷静に6位フィニッシュ。世界選手権ボーダーラインの5位に滑り込みました。
合計11レースを終えた結果、2025年度のナショナルチームは次の通りです。ナショナルチームに選ばれた選手は4月に始まる合同合宿、代表チームごとの練習などを経て国際大会へ挑みます。





◎2025IODA世界選手権 6月26〜7月6日 スロベニア
藤田翔伊(B&G兵庫・中2)
後藤晴人(中央区・中2)
長堀 滉(中央区・中2)
堀野 葵(B&G兵庫・中1)
須永言葉(湘南・中2)女子
◎2025IODAアジア&オセアニア選手権 10月25〜11月1日 オマーン
松永虎汰郎(中央区・中1)
樋口颯希(湘南・中1)
松岡忠尚(B&G松山・中2)
平澤海翔(江東区・中2)
加原賢人(江の島・中1)
上條正弘(江東区・中2)
中村海翔(夢の島・小6)
久保田夏実(B&G兵庫・中1)女子
村中莉子(B&G兵庫・中2)女子
川上 渚(B&G兵庫・中2)女子
※3名が異性枠
◎2025IODAヨーロッパ選手権 5月28〜6月4日 トルコ
源関 新(湘南・中2)
檜垣俊忠(B&G兵庫・中2)
平野陽也(B&G兵庫・中1)
井上はる(広島)女子
選考4日間は軽風から強風まで風に恵まれ合計11レースを終えました。印象に残るのは選手たちの強風の走りです。トップグループはもちろんのこと、最も風があがった最終日にDNF艇なく走れたことは、選手たちがこの冬に猛練習してきたのだろうと想像させられました。
また、ナショナルチームに7名を送り込んだB&G兵庫ジュニア、少数精鋭の中央区ジュニア、新興勢力となる湘南ジュニア、上位陣を脅かした江東区の活躍はめざましいものがあります。ナショナルチーム入りを逃した選手も、25ノットのガストに耐える走りをしたことは自信につながったことでしょう。
オプティミスト級(JODA)全日本選手権は、11月20〜24日に兵庫県西宮で開催されます。



