永井喜彰が13年振り7回目の優勝!第49回シーホッパー級全日本
11月1日〜3日、浜名湖三ケ日青年の家で「第49回シーホッパー級全日本選手権」が開催された。シーホッパーSTDクラス18艇、SRクラス11艇、MRクラス4艇、合計33艇がエントリーした。(レポート・写真提供/日本シーホッパー協会事務局 弥久保金恵)
◎11月2日 初日 曇り 風向60度 風速1〜3m
第1レースは浜名湖恒例のつぶて島廻航レース今回も残念ながら微風の廻航レースとなってしまったが、このレースのみ33艇一斉スタート。
ウエザーマーク廻航後フリーでつぶて島へ。トップ廻航は三保の金田裕孝、同じく大窪良太と続く。SR、MRクラスの中学生を心配したけど全艇無事に回航。その後はクローズでフィニッシュへ。
STDクラストップフィニッシュは金田裕孝、次いで南原健一、3連覇中の水野本と続く。SRクラスは水野三喜、松永至央、瀧田聡の順。MRクラスは津川翔、砂田昊ノ輔。
このレースのポイントは、つぶて島まで岸寄りを通るか沖を通るか、そのあとはやはり島のブランケットをいかに影響少なく回航できるかがポイント。レース後半風が落ちてしまい各クラスタイムリミットが出たのは残念だった。
第2レースは、風待ちのあと風向90度、風速2〜3m。変わらず微風の中、各クラスともオールクリアでスタート。振れ幅、息継ぎが激しいなか、STDクラストップフィニッシュは、永井喜彰、杉山武靖、水野本と続く。
SRクラスは水野三喜が第1レースに続きトップ、ついで松永至央、長岡叶子と続く。MRクラストップフィニッシュは高田淳平、次いで酒井隆旗、砂田昊ノ輔。
第3レースを予定し風待ちをしていたが気象情報を集めると、間もなく豪雨が予想されたので中止しハーバーバックをアナウンス。
だが予想より早く豪雨と共に周りは一瞬にして雲に覆われ見えなくなり心配したが、幸いハーバー近くで待機させていたこともあり、えい航して全艇無事に帰着。
1日目夜は選手総会の後、楽しい懇親会。今年は三ケ日青年の家体育館で開催。各フリート紹介のあとは豪華賞品が当たるお楽しみ抽選会!
◎11月3日 2日目 天候晴れ 風向160〜190度 風速1〜5m
朝から快晴、予報では西寄りの風のち南寄りの風の予想。 朝はまだ西寄りの風が残っていたので9時D旗掲揚
しかしレース艇が海面に着く頃には風も落ちここから長い風待ち。一度300度でコース設定したがスタート2分前にAP掲揚。またまた風待ちのあと待望の南寄りの風が入る。
第3レース 風向190度 風速1〜3m。風向がまだ安定していない難しい海面のなかトップフィニッシュは第2レースに続き永井喜彰、杉山武靖、九冨潤一郎と続く。
第4レース 風向170度 風速3〜5m。ようやく風も安定。時間的にラストレース、運営の皆さんには手際よくマーク打ち替えてもらい感謝!
全クラスオールクリアでスタート。風も上がりフルハイクで1マークへ。各クラスとも3レースまでポイント差は接戦でこのレースで優勝、入賞が決まるのでフリーではヒートアップしすぎてジュリーの吹く笛の音も聞こえていた。
結果はSTDクラス優勝、永井喜彰(蒲郡F)。ベテランらしい力強く安定した走りが印象的。SRクラス優勝は、松永至央(浜名湖F)。70歳を超えているとは思えない安定感、週4日(?)の練習量の差。
MRクラス優勝は、津川 翔(高松F)。MRクラス4人とも中学生だったが1人抜けていた印象。しかし他の3名は毎レース順位が入れ替わる接戦で、この大会で得るものは大きかったのでは?
最近のレースはソーセージコースが多くフリーでの走らせ方がより重要で、ジュニア達にはフリーの走らせ方を意識して練習して欲しい。来年はいよいよ第50回記念大会。神奈川県江の島で11月に開催予定。
今年のエントリーは33隻、来年は50隻目標。往年のセーラーからジュニア、ユースセーラーも待ってるぞ!