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チームニュージーランドがカップを防衛。第37回アメリカズカップ

 10月19日、スペイン・バルセロナで開催された「第37回アメリカズカップ」で、エミレーツ・チームニュージーランド(NZL)がイネオス・ブリタニア(GBR)を7対2で敗りアメリカズカップを防衛しました。(BHM編集部)

2017年大会から3連続でカップを手にしたエミレーツ・ニュージーランド。次回アメリカズカップも防衛艇として戦います

 挑戦艇を決めるルイヴィトンカップでルナロッサ・プラダ・ピレリ・レーシング(ITA)に勝利したイネオス・ブリタニアは、満を持してアメリカズカップに挑みました。

 アメリカズカップ本戦は13戦予定され、先に7勝したチームが勝者となります。レースが始まるとパフォーマンスの違いを見せつけたニュージーランドが実差を見せつける内容となりました。ニュージーランドは5連勝。その後、イネオス・ブリタニアが2勝するも追い上げることはできず。

 19日の最終レースではイネオス・ブリタニアが先行しますが、有利な右海面を選択したニュージーランドがすぐさま逆転。37秒差をつけてフィニッシュしました。

 ニュージーランドは、2017年大会(バミューダ・AC50)、2021年大会(オークランド・AC75)に続いて勝利。3大会ともグラント・ダルトン(CEO)が総指揮を取り、ピーター・バーリング(ヘルム)、ブレア・チュークがセーリングチームの軸となり、今回はネイサン・アウタリッジ(ヘルム)、アンディ・マロニーが乗り込む布陣で挑みました。

「私たちが成し遂げたことをとても誇りに思います。アメリカズカップは、世界で最も勝ち取るのが難しいスポーツトロフィーのひとつ。勝つためには非常に多くの要素が一体とならなければなりませんが、それを3回連続で達成できたことは特別なことです」(ピーター・バーリング)

 次回アメリカズカップの開催については、エミレーツ・チームニュージーランドからのちほど発表される予定です。

アメリカズカップはNZL対GBRの戦いに。スタートは互角ながらもニュージーランドがボートスピードで前へ出る展開が印象的でした
アメリカズカップが終わり、観覧艇がニュージーランド艇のまわりに集まり祝福します
名実ともに世界ナンバーワンのセーラーとなったピーター・バーリング(33歳)

◎アメリカズカップ防衛艇と挑戦艇の歴史
2024 NZL 7-2 GBR
2021 NZL 7-3 ITA
2017 USA 1-7 NZL
2013 USA 9-8 NZL
2010 SUI 0-2 USA
2007 SUI 5-2 NZL
2003 NZL 0-5 SUI
2000 NZL 5-0 ITA
1995 USA 0-5 NZL
1992 USA 4-1 ITA
1988 USA 2-0 NZL
1987 AUS 0-4 USA
1983 USA 3-4 AUS
1980 USA 4-1 AUS
1977 USA 4-0 AUS
1974 USA 4-0 AUS
1967 USA 4-0 AUS
1964 USA 4-0 England
1962 USA 4-1 AUS
1958 USA 4-0 England
1937 USA 4-0 England
1934 USA 4-3 England
1930 USA 4-0 Northern Ireland
1920 USA 3-2 IRL
1903 USA 3-0 IRL
1901 USA 3-0 IRL
1899 USA 3-0 IRL
1893 USA 3-0 England
1887 USA 2-0 Scotland
1886 USA 2-0 England
1885 USA 2-0 England
1881 USA 2-0 CAN
1876 USA 2-0 CAN
1871 USA 4-1 England
1870 USA 1-0 England
1851 USA 1-0 England

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