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圧倒的な強さで早稲田大が総合優勝を飾る。関東学生ヨット選手権

 10月12〜14日まで葉山沖で「第91回関東学生ヨット選手権」決勝シリーズが開催されました。出場したのは予選を勝ち抜いた470級15校、スナイプ級15校です。大会は3日間、北東の風に恵まれ予定されていた8レースを実施。関東の雄、早稲田大が470、スナイプの両クラスで優勝を飾りました。(BHM編集部)

 全日本インカレ4連覇中の早稲田大の強さが際立つ関東インカレでした。早稲田470は日本大の爆発を最終レースで逆転。また、スナイプは個人成績ワン・ツー・スリーで2位の日本大に約200点差をつける圧倒的な走りを見せました。

 総合順位は次のとおりです。各クラス上位9校は、10月31日〜11月4日に江の島で開催される「第89回全日本学生ヨット選手権」へ出場します。

470級
1 早稲田大 151p
2 日本大 157p
3 慶應大 269p
4 中央大 281p
5 明治大 447p
6 法政大 507p
7 東京大 526p
8 立教大 567p
9 明海大 671p
10 神奈川大 704p

スナイプ級
1 早稲田大 148p
2 日本大 344p
3 中央大 357p
4 東京大 382p
5 慶應大 388p
6 明治大 540p
7 横浜国立大 555p
8 東京科学大 562p
9 立教大 570p
10 明海大 614p

総合成績
1 早稲田大 299p
2 日本大 501p
3 中央大 638p

関東最強の早稲田スナイプ。個人成績1、2、3位で圧倒的な強さを見せつけました。まるで同チーム内で競い合っているかのような独壇場です。写真はトップでフィニッシュラインへ向かう服部/畠山(右)、桔川/中井
大会会場となった葉山港。選手たちは葉山港と森戸海岸に分かれて出艇しています。江の島全日本を目前に控え、運営スタッフの団結力が感じられる大会でした。全日本インカレは2024年、25年と2年連続で江の島で開催されます
陸風特有の風の振れはあったものの、レースに十分な風で8レースおこなえたことは実力が発揮されたフェアな大会になりました
8レース中5レースでトップを取り、最も低い総合得点(28点)で力を見せつけた日本大470の池田/福田(2024年度全日本インカレ個人戦優勝)。早稲田大に僅差で敗れたものの宇田川/山本、杉原/佐藤の470チームの実力は折り紙つき。全日本インカレでも大暴れすることでしょう
今回、関東インカレで初めてロボットマーク(マークセットボット)が採用されました。葉山、逗子、江の島は世界でも稀に見る水深の深いヨットレース海面です。本大会がおこなわれた海面は水深60メートルもあり、手打ちでマークを正確に打つのは簡単なことではありません。マーク設定に関係するミスを最小限にして、公平な競技をおこなうためにもマークセットボットを使う必要性を感じました
ひときわ目を引いた東京大。スナイプ級4位、470級7位の好成績で全日本出場権利を獲得しました。関東インカレが終わり、全日本選手権出場校がすべて出揃いました
最終日16時45分からおこなわれた閉会式では初開催となったeセーリング、女子インカレ、そして団体戦の表彰がおこなわれました。大学生たちがインカレに熱中する姿はいまもむかしも変わりません。しかし、この数年で変化しているのは、船や艤装品の価格が急上昇していることです。ヨット部が抱える大きな問題であり、活動の足かせになっているのは言うまでもありません
関東インカレ総合優勝を獲得した早稲田大。11月に江の島で開催される全日本インカレでは前人未到の五連覇へ挑みます
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2024関東学生ヨット選手権・決勝最終日ハイライト映像。今回のバルクヘッドマガジンの動画は上田直樹(横浜国立大3年)が制作しました
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