後藤浩紀、11回目の優勝!福岡小戸モス全日本選手権2024
9月20〜23日、福岡小戸で「第57回 全日本モス級選手権」が開催されました。参加18艇。史上最多優勝の後藤選手、オリンピックで銀メダルを獲得した岡田選手、最速と名高い最新型のV3 Biekerに乗り換えた行則選手など見どころの多い大会となりました。 (レポート/黒田研一郎、写真/DRONE_5757)
Day0(プラクティスレース)
朝から風は入るものの飛べる風が安定せずノーレースとなりました。微風の中で岡田選手のテイクオフの速さ、飛び続ける能力の高さが際立っていました。
Day1
前日と同じように陸風が入りますが、強弱が激しく飛べる風がなかなか続かず。ノーレースを繰り返しながらもブローが入ったタイミングで上手くレースを進行し2レースを完了しました。岡村レース委員長の手腕が光った1日でした。2レースを安定してまとめた後藤選手、行則選手、岡田選手が抜け出す形となりました。
Day2
前日とは打って変わって台風の影響から海風でのレースとなりました。雨の後の海面には多くのゴミが残り、クラゲや流木も流れていて、30ノット近いスピードの出るモスにとってはかなり危険な海面になりました。
岡田選手はディスマストしてしまいこの日のレースをリタイア。スタートの際に後藤選手と行則選手が接触してしまいこちらもリタイア。上位層の選手がカットレースを作ったことで安定した走りを見せた吉川選手、杉山選手が上位に上がってレースは混戦模様になります。
Day3
台風の影響が続き、朝から海風が吹きレースを行う頃には20ノット近いハードなコンディションになりました。波が立ち初めてからは旧式のmach2に乗る選手は新型のビーカーに乗る選手に全く太刀打ちができず後藤選手、杉山選手、行則選手がトップ3を独占します。岡田選手は途中でケガをしてしまい無念のリタイアとなりました。
最終成績は安定して上位を走り続けた後藤選手が優勝、強風で素晴らしいパフォーマンスを見せた杉山選手が準優勝、安定性やスピードに劣るmach2ながらも微風のレースで安定した走りを見せ、20ノットを超える風でもレースを完走した吉川選手が3位に入りました。
私は日頃、大学ヨット部でスナイプに乗っていて、時間の空いたタイミングでモスを練習しています。モスクラスは普段とは大きく違ったセーリングの面白さ、楽しさを感じることのできる場所です。この記事が学生セーラーのみなさんがモスクラスに限らずキールボートやスキフ等幅広いセーリングの楽しみ方を見つけるきっかけになればうれしいです。
最後に、岡村レース委員長をはじめ大会を支えてくださった関係者の皆様、タフなコンディションの中素晴らしいレースをさせていただきありがとうございました。
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