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「想像以上のスピードに興奮した!」第3回JSAFチャレンジ和歌山

 9月7、8日の2日間、和歌山セーリングセンターを舞台に「第3回JSAFセーリングシリーズ チャレンジラウンド Presented by ENEOS」が開催されました。今回は諸事情により29er、ワスプの2艇種での実施です。iQFOiLは大阪北港で9月15、16日に開催します。(レポート/後藤浩紀 日本29er協会副会長)

前週の台風の影響で日程を変更して開催されたJSAFチャレンジ和歌山。29er、ワスプの2艇種でおこなわれました

 台風10号による延期を挟んだため、学校の夏休みが終わってしまい、参加者が減ってしまったのは残念でしたが、それでも地元和歌山をはじめ、琵琶湖、西宮、高松からも応募をいただき、2日間のべ16名の参加となりました。

 29erやワスプに乗るのはもちろん、見るのも初めてという参加者もいます。今回もまず初日の朝はたっぷり時間を使って、乗り方のレクチャーを実施しました。

 初日は午後になっても風が上がらず、6〜7ノットに終始したことで、残念ながらワスプは誰もフォイリングできませんでした。

 しかし微風の中、あの細い船体でバランスを取る練習を積んでおけば、風が吹いた時にスムースにフォイリングできるようになります。

 体重移動ではなく、ティラーとシートを使ってバランスを取るのがコツなのですが、最初は普段乗っているヨットの癖が出て、ほぼ全員が上手くできません。

参加者は29erやワスプに乗って普段とは違うスピードセーリングに驚いていました
2日目は10ノットの風が入り、参加者たちは昼休憩を忘れてフォイリングを体験しました

 29erは微風下でも充分スピードよく走れるので、選手たちは驚いた様子でした。

 クルーがトラピーズに出ながらメイントリムするので、ヘルムスマンと息を合わせなければ、あっという間にバランスが崩れてしまいます。

 微風とはいえ少しのミスですぐ失速するし、気を緩めると沈もします。その反面、ジェネカーを張ってスピード良く走っている時の爽快感も、普段のヨットの3割増くらいだったのではないでしょうか。

 幸いにして2日目はお昼前から10ノットくらいの風が入り、ワスプもついにフォイリング成功! 2日越しで夢見てきたチャレンジ達成に破顔一笑でした。

 風が吹いているうちに、一秒でも長くフォイリングを楽しみたい思いで、気がつけば昼食休憩も忘れて終了時間の16時を迎えてしまいました。時間が許すならもっと乗りたいというのが本音だったと思います。

 以下、参加者のコメントです。
「29erのクルーが想像以上に大変で、でも想像以上に速くて楽しかった」
「ワスプで飛べたのがうれしい」
「沈もたくさんしたけど、普段体験できないスピードに興奮した」
「最高に楽しかったので次回も参加したい」

 第4回は10月5、6日に愛知県蒲郡の海陽ヨットハーバーで開催予定です。JSAFから応募方法が公表されるのを楽しみにお待ちください。

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