九州大OB〈Genius〉2連覇!広島2024全日本チームレース選手権
9月7、8日、広島観音マリーナで「2024年度 第23回全日本チームレース選手権」が開催されました。大会は地元広島の社会人チーム、大学生に加え、県外からも多くの参加があり合計10チーム/90名が参加しました。(文・写真/広島県セーリング連盟 松尾英樹)
コロナ渦があけ、2023年大会では多くの参加を集めました。今年もたくさんの参加者があり10チームの参加がありました。10チーム中、6チームが大学チームで、同時期に開催された全日本インカレ個人戦に負けぬ盛り上がりを見せました(大学チームは名古屋工業大学A、Bチーム、滋賀大学、西南学院大学、広島大学、広島工業大学でした)。
一般チームも九州大学OB、金沢大学OB、京都大学OB、広島大学OBなど同じ釜の飯を食った戦友たちが参加。チームレースというイベントのもとに昔の仲間たちが各地から集まれるのも、このレースの良さではないでしょうか。
レースはスナイプを使い、3艇対3艇で戦います。チームレース専用のコース設定となっていて、マークごとに相手のチームとの駆け引きがあります。全力で速く走ることも大事ですが、ボートハンドリングとチームの戦略、チームワークが要求されます。また、ルールの理解も大切です。
予選1ラウンドでは2グループの総当たり戦を行い、その後ゴールド、シルバーに分け、さらに総当たり戦を行います。その結果、上位4チームの決勝トーナメントが行われました。
準決勝(3レースのノックアウト方式)では予選全勝で勝ち上がった〈DBYC〉(京都大OB)が、下剋上ラウンドから勝ち上がった〈広島大学〉に負ける波乱があったり、昨年の覇者〈Genius〉(九州大学OB)に初出場の〈名古屋工業大学Bチーム〉が黒星を付ける場面もあり大いに盛り上がりました。
決勝は、横綱相撲で勝ち上がってきた〈Genius〉と下剋上ラウンドから勝ち上がった〈広島大学〉との対決になりました。
〈Genius〉はスタートから積極的なプレッシャーを掛け、常に有利にレースを展開しました。マークごとに落ち着いた攻撃で相手チームを蹴散らします。そこからは〈Genius〉の独壇場となり〈広島大学〉を圧勝しました。
風に恵まれ2日間で54レースを実施しました。2025年の夏もここ広島で全日本チームレースを開催します。ぜひともご参加ください。また9月14~16日、同じく広島で全日本OPチームレースが開催されます。
チームレースは、セールも艇も大会側が準備し、比較的安価な参加費でエントリーできるので、6名(最大10名)集まれば気軽に出場できます。選手への負担が少なく、スキルアップにもつながるので学連でもチームレースの採用を提案します。来年の全日本チームレース選手権にもご期待ください。
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