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明暗分けた最終レース。2024全日本学生ヨット個人選手権最終日

 9月8日、愛知県蒲郡・豊田自動織機 海陽ヨットハーバーで開催された「2024年度全日本学生ヨット個人選手権」「2024年全日本学生シングルハンドレガッタ」は、6ノットの軽風で最終1レースがおこなわれました。(BHM編集部)

470級で最終レース逆転優勝を決めた池田海人/福田拓斗(日本大)。池田は1年で個人戦優勝、昨年はジュニアワールド出場のため不参加。今年2度目の優勝を飾りました

 470級は前日2位の池田海人/福田拓斗(日本大)がトップフィニッシュを飾り、スタートで出遅れた飯田 澪/長屋明彦(早稲田大)を逆転。池田は2度目の個人戦優勝を飾りました。

池田海人(3年)
「めちゃくちゃうれしいです。2日目はスタートでミスして順位を落としてしまった。きょうは風上側からスタートを決めて、そのままスターボードタックを伸ばしていいパフォーマンスを出せました。(飯田艇とは)最終レース前に10点差あり、2位を守るという選択もありましたが、最高の結果になってよかったです」

福田拓斗(4年)
「優勝できてうれしい。2年の時は準優勝、去年は怪我をして出場できませんでした。きょうはいいスタートをすること。それに自分たちの走りを信じてレースに挑みました」

田中瑠衣(4年)
「第5、第6レースに出場しました。今年がはじめてで最後の個人戦です。優勝できてうれしいです」

470優勝の池田海人(右)/福田拓斗(左)/田中瑠衣
最終レースの12位をカットレースにスナイプ級で優勝した西尾将輝/江見亜香里(同志社大)

 スナイプ級は同志社大の西尾将輝/江見亜香里が逃げ切り優勝を決めました。今回の優勝で個人戦スナイプ7連覇していた早稲田大を阻止。11月の団体戦へ向けて弾みをつけました。

西尾将輝(4年)
「初日吹いて、2日目に苦手な軽風でしたが持ち堪えられた。去年から軽風域の走り、クローズのボートバランス、ランニングではひとつの風の使い方を重点的に練習してきました。このような成績を残せて良かったです。チーム全体としてはまだ早稲田大が上。今回前を走った選手がうまく牽引できるようにして団体戦へ挑みたいです」

江見亜香里(3年)
「今年7月から本格的に練習してきました。1レース目からいい展開で走れて、1上が悪くてもあげていけるという自信と安心感があり、最後まで冷静に走れました」

松居憲正(3年)
「3年ですが2年の時に入部したのでヨットを初めて1年ちょっとです。出場レース数は少なかったけれど優勝できてうれしいです」

スナイプ優勝の西尾将輝(左)/江見亜香里(中)/松居憲正
ILCA6優勝の池永誇太朗(鹿屋体育大)

 13艇が出場したシングルハンド(ILCA6)は、鹿屋体育大の池永誇太朗が優勝。京都府立海洋高校ヨット部(ILCA6で国体、インターハイ出場)から鹿屋体育大へ進み、普段はスナイプ級に乗っています。

池永誇太朗(1年)
「はじめて全日本で優勝できてうれしいです。中・強風はけっこう得意でこの風域でトップを取れたのがよかった。二週間前からILCA6で特訓した成果がでたのかもしれません。これからもがんばります!」

 全日本学生ヨット選手権(団体戦)は、各水域予選を経て11月1〜5日まで江の島ヨットハーバーで開催されます。

2024年度全日本学生ヨット個人選手権 470最終成績
2024年度全日本学生ヨット個人選手権 470乗員リスト
2024年度全日本学生ヨット個人選手権 スナイプ最終成績
2024年度全日本学生ヨット個人選手権 スナイプ乗員リスト
2024年全日本学生シングルハンドレガッタ ILCA6最終成績
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