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日本から5選手が出場。ヘイリングアイランドRS Aero世界選手権

 8月26〜30日までイギリス・ヘイリングアイランドセーリングクラブで「2024年 RS Aero世界選手権」が開催されました。18カ国から合計175人の選手が集まり、日本からは葉山セーリングクラブ (HSC) 所属のジュニア2名を含む5名が参加しました。(レポート/鈴木一哉 葉山セーリングクラブ)

英ヘイリングアイランドで開催された「2024年 RS Aero世界選手権」。日本から5選手が出場しました。写真はAero5ジュニアメンズクラスで優勝した結解太郎選手

 RSAero(エアロ)世界選手権は、5、6、7、9の4つのクラスに分かれ、体重45kgから100kg、年齢14歳から70歳までの選手がそれぞれのセールサイズに応じて競技しました。最も参加者が多かったエアロ7クラスでは72名が参加し、エアロ5では55名が参加、その男女比は50:50となりました。

 レース会場となったヘイリングアイランドセーリングクラブは、約100年の歴史を持つ伝統あるヨットクラブです。レースは島に囲まれた水深の浅いエリアで行われました。

RS Aero世界選手権に出場した日本選手団
開催地となったイギリス・ヘイリングアイランドセーリングクラブ

 レース海面までのセーリングは約45分かかり、干潮時には大きく遠回りをしなければならないため、エリアへの行き方や潮流の特長についてレース前日のミーティングの中で説明がありました。

 レース初日は20ノットの風の中で3レースが行われ苦戦した選手もいましたが、2日目以降は10ノット程度の絶好のコンディションの中で合計12レースが行われました。

 日本選手の中では、結解太郎がAero5ジュニアメンズクラスで優勝し、Aero6マスターズクラスでは中尾和嘉が3位に入賞し表彰され、メダルが授与されました。

出艇前の風景。RS Aero世界選手権ではセールの大きさで5クラスに分かれて行われました
初日は強風。そのほかは10ノット程度のコンディションで合計12レースおこなわれました
Aero5ジュニアメンズクラスで優勝した結解太郎選手(右から2番目)

 日本選手は、クラブから徒歩10分の場所に一軒家を借りて共同生活をしながらレースに臨みました。レース期間中は雨が降ることもなく、最高気温22度程度で、残暑の厳しい日本とは異なり、最高のコンディションとRSエアロフリート特有のフレンドリーな雰囲気の中、最後までレースを楽しむことができました。

日本チームは一軒家を借りて共同生活しました

 大会期間中、延べ170名のボランティアスタッフによるサポートや、スタートラインの調整、風向・風速に応じたマーク変更など、レベルの高いレース運営からは多くのことを学びました。

 次回のRS Aero世界選手権は、2025年7月28日から8月2日にかけてフランスのキブロンで開催されます。今回知り合ったフランスの選手によると、キブロンは景観が素晴らしく、食事も美味しいとのことなので、チャンスがあればぜひ挑戦したいと思います。

 10月26、27日と葉山森戸海岸で第2回RSaero全日本選手権が開催されます。チャーター艇が若干あるようなので、興味のある方は葉山セーリングカレッジまでお問合せしてみてください。

 そして、2025年7月3日から6日にかけて神奈川県葉山でRS Aeroアジア選手権が開催される予定です。世界各地からより多くのAeroセーラーが参加してくれることを願っています。

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