岡田/吉岡が貫禄の首位。江の島470全日本選手権2日目
8月22日、神奈川県藤沢市江の島ヨットハーバーで開催されている「ピアソンマリン 全日本470級ヨット選手権大会」。大会2日目は、早朝の雨もあり涼しい朝を迎え、昨日までの日差しは雲に隠れ、暑さの落ち着いた海風のコンディションになりました。(レポート/高宮豪太 バルクヘッドマガジン)
予選シリーズ最終日となる大会2日目は、予報ほど吹き上がらず、南の風10〜13ノットのコンディションで行われました。
予選シリーズを終えて首位に立ったのは、2日目の4レースを1-1-1-1位と圧倒的スコアでまとめた岡田奎樹/吉岡美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)です。
パリ五輪銀メダリストが安定したスタートと一段上のボートスピードでレースをリードします。特にO旗の揚がったダウンウインドは圧巻で、他選手を寄せ付けない走りで瞬く間にリードを広げました。
本日は、風に対して潮の強いコンディションで、スタートやマーク付近では正確なボートコントロールが求められるテクニカルな1日になりました。
総合2位は吉田 愛/吉田雄悟(ピアソンマリンジャパン)、3位には大石駿水/福田桃奈(滋賀県セーリング連盟)が僅差で続きます。
大石は、20年度全日本学生ヨット個人選手権で優勝し、昨年度まで学生ヨット界を牽引していた実力選手です。来シーズン以降、世界で戦うことを目標に大会に臨んでいます。
本大会は実力選手だけに留まらず、全日本インカレの開催地ということから学生の活躍からも目が離せません。各地方からは少数ながらも実力を試しに参加しているチーム、全日本インカレ開催地でのビッグフリートのレースで経験を積みたいチームなど出場選手の思惑はさまざまです。
明日23日(レース3日目)からは、上位・下位に分かれて競う決勝シリーズが始まります。決勝シリーズは全8レース、最終日には上位10艇が出場できるメダルレースが予定されています。
岡田奎樹コメント
「今日のコンディションでは、ボートスピードで大きなアドバンテージがあり、安定した成績で予選シリーズを終えることができました。決勝シリーズも戦略に大きな変化は必要ないと考えています。今日のパフォーマンスを維持して戦います」
吉岡美帆コメント
「ダウンウインドレグのボートスピードが良く、フリートをリードできたことが成績を安定させられた大きな要因だったと思います。決勝シリーズもまわりを意識しすぎず、自分達らしい走りをしていきます」
大石駿水コメント
「オーバーコンディションのレースではスピードを維持できたことが良い成績につながったと思います。決勝シリーズでは、自分達の実力を出し切って世界トップレベルの選手と戦っていきたいです」
◎2024全日本470選手権 参加91艇 6R終了時 上位成績
1 岡田 奎樹/吉岡 美帆(トヨタ自動車東日本/ベネッセホールディングス)5p
2 吉田 愛/吉田 雄悟(ピアソンマリンジャパン)9p
3 大石 駿水/福田 桃奈(滋賀県セーリング連盟)14p
4 池田 海人/伊藤 綾香(日本大/立教大)15p
5 外薗 潤平/磯崎 哲也(才全会)21p
6 本多 佑基/狩野 弁慶(平成医会)22p
7 安永 昂生/松山 大祐(早稲田大)27p
8 小泉 凱皇/松尾 虎太郎(鳥取県セーリング連盟/テレビ新広島)28p
9 田仲 恵都/今村 公彦(日本経済大/鹿児島県セーリング連盟)29p
10 宇田川 涼太郎/毛利 咲絵(日本大)29p
- 江の島470全日本選手権2024(公式)https://www.alljpn470.org/
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