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フォイリング体験!第2回JSAFチャレンジ境港ラウンド

 8月12、13日、鳥取県境港公共マリーナを舞台に「第2回JSAFセーリングシリーズ チャレンジラウンド Presented by ENEOS」が開催されました。今回も29er、iQFOiL、ワスプの3艇種です。(レポート/後藤浩紀 日本29er協会副会長)

境港公共マリーナで開催された「第2回JSAFセーリングシリーズ チャレンジラウンド Presented by ENEOS」

 和歌山で開催されているインターハイと日程が重なっているため、どれだけの参加を集めるか不安もありましたが、蓋を開けてみれば地元の境港を始め、光、高松、遠くは江の島からもエントリーをいただき、2日間のべ20名が初めてのハイパフォーマンスセーリングを体験しました。2日間とも夏の清々しいシーブリーズに恵まれ、ひとり当たりのセーリング時間をたっぷり取ることができたのも幸いでした。

 初日は海に出る前に、丁寧に初歩的なレクチャーを行うのですが、それでも海に出ると頭が真っ白になってしまう選手が少なくありません。その失敗を経て2日目になると、レクチャーの内容がようやく具体的に理解でき、一気に習熟度が上がります。

 29erのパワフルなダウンウインドや、iQFOiLやワスプのフォイリングを経験することで、おそらく全参加者が人生の最高速を更新したのではないでしょうか。

欧州ではユーススキフのメイン艇種となっている29er
参加したユースセーラーはワスプでフォイリングに挑戦しました
東京五輪後のウインドサーフィン種目はiQFOiLに変わりました

 未体験レベルのスピードに緊張する顔も、そのあとに見せる弾けるような笑顔も、指導するコーチ陣にとってこれほどうれしいご褒美はありません。ちなみに今回のコーチ陣は29erに後藤浩紀、iQフォイルに小菅寧子と渡辺純菜、そしてワスプに行則啓太という布陣でした。(敬称略)

 このチャレンジ事業には、各ジャンルのエキスパートからジュニアユースセーラーへの直接指導という名目がありますが、必ずしもそれだけではありません。

 選手たちを普段指導するコーチや保護者の方々に、最新の乗り方やフィッティングを実演して見せたり、海外事情の共有をすることで情報格差を埋める役割も大きいと感じます。

 境港公共マリーナはJOCが認めるセーリング強化拠点です。年間通じて風に恵まれ、空港からのアクセスは至近、マリーナ施設も充実しており、今後も多くのセーリングイベントが開催されるポテンシャルを持っています。この素晴らしいゲレンデから、世界に羽ばたくハイパフォーマンスセーラーが育っていくことを確信した2日間でした。

 チャレンジは年内にあと3回開催予定です。JSAFもしくはJWAの会員で、12歳から18歳までであれば誰でも応募でき、参加費も無料です。詳細が決まり次第、JSAFホームページならびに各種SNSから発信されますので、このチャンスを逃さずにぜひご参加ください。

CATEGORY:  DINGHYFOILINGNEWSYOUTH