Loading

猛暑の和歌山で熱戦!激戦の首位争い、和歌山インターハイ3日目

 8月15日、和歌山で開催されている「令和6年度全国高等学校総合体育大会ヨット競技大会 第64回全国高等学校ヨット選手権」(インターハイ)。3日目。これまで風に恵まれテンポよくレースしているため、大会3日目は420男女が2レース、ILCA6男女が1レースがおこなわれました。(BHM編集部)

和歌山で開催されているインターハイ3日目は420男女2レース、ILCA6男女1レースおこなわれました。インターハイは1レースが終わるごと選手がハーバーへ戻るため、通常のヨットレースよりも時間がかかります

 東日本、東北に影響があると予想される台風7号の影響はなく、熱中症警戒アラートが出されるほど猛暑の和歌山。海上は南西風が入りだし、一時的に12ノットの風が入り高校生のフルパワー状態になりましたが、次第に風は落ち軽風の1日になりました。

 明日16日最終日は全種目で残り1レースのため優勝の顔ぶれが見えてきます。420男子は重松 陽/本多 剛(霞ヶ浦高)が2位の藤田 蒼士/堀 侑樹(清風高)に9点差をつけて首位に。1位霞ヶ浦高の除外得点が8点のため、優勝をほぼ確実としています。

 420女子は森山伊織/林 深姫(鳥取県立境高)と鈴木しおん/實松莉歩(霞ヶ浦高)が2点差でトップ争いをみせています。これまで2艇は必ず上位に入る実力チームです。女子420の戦いは最終レースの直接勝負となりそうです。

 この首位争いに至る前には大きなドラマがありました。大会3日目420女子第4レースでは、31艇中トップを走っていた艇を含む26艇が変更マークを間違えるという稀にみるケースがおこりました。

 第4レースでは正しいマークをまわった5艇だけがフィニッシュしましたが、救済要求(コース変更の合図が分かりにくいものであった)により26艇が救済される(これまでの平均点を付与)という結果になっています。※公式掲示板に判決の詳細が掲載されています。

 ILCA7男子は、遠藤海之流(鎌倉学園高)と中山裕文(高松第一高)が優勝圏内で最終レース勝負。ILCA6女子は占部心美(福岡第一高)を1点で追う服部春花(山手学院高)による最終レースで決着がつきます。

ILCA6男子暫定1位の遠藤海之流(鎌倉学園高・2年)
ILCA6女子暫定1位の占部心美(福岡第一高・3年)
420男子は重松 陽/本多 剛(霞ヶ浦高)が首位
大会3日目を終えて男子コンバインドは霞ヶ浦高、女子コンバインドは山口県立光高が暫定トップです
420女子で首位に立つ森山伊織/林 深姫(鳥取県立境高)
本大会では予備を含めて7つの自走式ドローンブイが用意されています。トラペゾイドコースが採用されている本大会でコース変更があった場合ピンク色の円錐形ブイに変更されますが、旧マーク(自走式ブイ)を回収することができなかったり、これまでのブイのようにオリジナルマークとの抱き合わせがしにくいという例があります。実際に海外大会をみているとコース変更の際、運営艇が急を要することが多いため、レースをキャンセルしてしまう、自走式マークを運営艇がひっぱって移動させる、混乱しないように旧マーク(自走式ブイ)に黒カバーをつける、などで対応していました。これは編集長の意見ですが、レースをキャンセルするという判断が少ないように思える日本では、トラペゾイドコースの上マーク、2マークで使用する際には独自のアイデアがあってよいと思います
インターハイ3日目まで男子420成績
インターハイ3日目まで女子420成績
インターハイ3日目まで男子ILCA6成績
インターハイ3日目まで女子ILCA6成績
CATEGORY:  DINGHYINSHORENEWSYOUTH