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【パリ五輪】470はレースなし。岡田/吉岡は3位で予選最終日へ

 8月5日、パリ五輪セーリング競技は終盤を迎えようとしています。ILCA6では決勝メダルレースを前にオランダが金、デンマークが銀。ILCA7ではオーストラリアがメダルを確実としました。注目の470は風が弱く、いったんスタートしますがノーレースに。岡田奎樹/吉岡美帆に順位変動なく予選最終日を迎えます。(BHM編集部)

ナクラ17は弱い風のなかで3レースおこなわれました。飯束潮吹/西田カピーリア桜良は10-17-19位。不得意な風ではないはずですが、総合17位に甘んじています。ナクラ17も6日が予選最終日です

 オリンピックが始まって9日目になります。軽風シリーズとなっている本大会。大会9日目も風が弱く、予定されていたスケジュールが大きく変更されて進行しました。

 15時30分から予定されていた470級は1時間以上遅れてレース開始。スタート時はハーフトラピーズの風が吹いていましたが、次第にやんでいき、フリートが1上マークをまわったあたりから3ノット程度まで落ちてしまいノーレースになってしまいました。

 しかしながら、日本にとってレースができなくて残念、というよりノーレースになったことは幸運だったといえそうです。

 風上位置からスタートした岡田/吉岡は、艇団の先頭グループのなかで右から左海面へ。しかし、右へ進んだ集団が風をつかんで一気に伸び出しました。岡田/吉岡は右海面に向かいますが、風をつかむタイミングが遅れて順位を大きく落としてしまいます。

 岡田/吉岡は1上マークを13位で回航。ライバル艇となるスペインがトップ、オーストリアが近い位置でダウンウインドを走っていたので、その時点では非常に不利な状況でした。

 風下マークへ向かう途中、さらに風が落ちてノーレースとなり、その後、風があがる見込みがなかったことから17時過ぎすべてのレースがキャンセルされました。

 予選最終日となる8月6日は12時10分(日本時間19時10分)から3レース予定されています。風は非常に弱い予報になっています。470級は明日の結果から上位10チームが、8月7日の決勝メダルレースに進出します。

 8月6日と7日は、岡田/吉岡、そして日本のセーリング界にとっても重要な1日になります。みなさん、応援よろしくお願いします。

岡田奎樹コメント
「風は落ちてくるだろうと思っていました。イメージ的には風が入ってくるというより抜けていくところの勝負と予想してレースをしていましたが、今日は順位が良くなかったので、途中でレースが中止になりラッキーでした」

吉岡美帆コメント
「今日レースができなかったので、明日は3レース行う予定です。あと(予選は)3レースなので、3レースでやれることをやる。近い点数のチームを意識しつつ、メダルレースに優位なポジションでいけるように戦いたいと思います」

飯束潮吹コメント
「今日は本当に思ったようなレースができませんでした。良いスタートはしているのですが、風の読みが悪くて良いレースができず、納得できない1日でした。それが実力といえば実力なんですが……。明日も軽風シリーズだと思うので、明日はきれいに攻めて納得いく形で予選を終えたいです」

西田カピーリア桜良コメント
「今日は本当に不完全燃焼で終わってしまいました。正解を見つけられずに間違えて、間違えて、負けて終わったみたいな。やり残した感が大きいので、明日は完全燃焼できるようにレースをしたいです」

◎パリ五輪成績
470 参加19艇 6R終了時
1 AUT Lara Vadlau / Lukas Maehr 17p
2 ESP Jordi Xammar Hernandez / Nora Brugman Cabot 22p
3 岡田奎樹/吉岡美帆 23p

ナクラ17 参加19艇 9R終了時
1 ITA Ruggero Tita / Caterina Banti 14p
2 ARG Mateo Majdalani / Eugenia Bosco 28p
3 NZL Micah Wilkinson / Erica Dawson 18p
17 飯束潮吹/西田カピーリア桜良 131p

49erFX 参加20艇 最終成績
1 NED Odile Van Aanholt / Annette Duetz
2 SWE Vilma Bobeck / Rebecca Netzler
3 FRA Sarah Steyaert / Charline Picon
17 田中美紗樹/永松瀬羅

iQFOiL男子 参加24艇 最終成績
1 ISR Tom Reuveny
2 AUS Grae Morris
3 NED Luuc van Opzeeland
18 富澤 慎

iQFOiL女子 参加24艇 最終成績
1 ITA Marta Maggetti
2 ISR Sharon Kantor
3 GBR Emma Wilson

49er 参加20艇 最終成績
1 ESP Diego Botin le Chever / Florian Trittel Paul
2 NZL Isaac McHardie / William McKenzie
3 USA Ian Barrows / Hans Henken

岡田/吉岡。レース4日目は3位のピンクビブスを着てレースに挑みました
岡田/吉岡が1点差で追うスペインのJordi Xammar / Nora Brugman。トップは取っていないもの安定した上位成績で総合2位につけています
トップに立つオーストリア(Lara Vadlau / Lukas Maehr)。BFD(失点20点)を持っているため失敗はゆるされないプレッシャーがあります
岸近くの海面でおこなわれたカイトボード。2レース目の途中で風がなくなり、ハーバーバックになりました
ビーチには海水浴を楽しむ人たちが集まってきています
2位との得点差から金メダルを確実にしたオランダのMarit Bouwmeester。東京五輪後、出産のため一時離れていましたが、その後復帰。4個目となる五輪メダルを獲得しました
パリ五輪セーリング競技スケジュール
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