【パリ五輪】女子スキフ49erFX 田中/永松は17位で大会を終える
7月31日、フランス・マルセイユで開催されているパリ五輪4日目は、オリンピックで初披露されるiQFOiL女子のマラソンで始まりました。マラソンは約60分のロングコースで2レース分の得点が加算されます。全海面を使用するためにそのほかの種目は陸上待機となり、満を持して始まったマラソンですが、、、(BHM編集部)
スタート時は10ノット程度の風がコンスタントに吹いていましたが、シャトー・ディフ(イフ城)の周辺でぴたりと風が止んでしまい、iQFOiLは動かなくなってしまいます。こうなると時間ばかりが経ってしまい、60分を過ぎた頃ノーレースに。五輪初となるマラソンの試みは失敗に終わりました。
マラソンはiQFOiL男子も予定されていましたが、スケジュール変更され、午後3時過ぎから各レース海面でフリートレースがおこなわれました。
予選最終日となる49erFXは10ノット前後の軽風で始まりました。田中美紗樹/永松瀬羅はスタートから1上マークまでに上位グループから離されてしまい、思うようなコースを取ることができません。田中/永松は13-19-11位で総合17位で初めてのオリンピックを終えました。
田中美紗樹コメント
「最後レースは自分たちのベストパフォーマンスを出せたと思います。自分たちの強みも弱みも全部出た大会でした。世界に通用する部分があることも分かり、課題だった部分もギリギリなんとか食らいつくことができました。次はまだあまり考えていませんが、何をするにしてもこの経験を活かせるようにしたいと思える大会になったと思います」
永松瀬羅コメント
「初日がすごく良かっただけに、日に日に順位を落としてしまってすごく悔しいです。自分たちの中では納得したレースができており、そうした部分で悔いなく終われたのは良かったと思っています。毎日、岸壁で日の丸を掲げて、名前を呼んでくださる方々がいました。正直、その声を聞く度にうれしい気持ちと、その気持ちに成績で応えたいのに応えられなくて、やるせなく悔しい気持ちがありました。今後、そういう方々に恩返しができたらなと思います」
仕切り直して始まったiQFOiLは男子からスラロームコースで4レースおこなわれました。富澤 慎は13-17-18-(21)と成績は振るわず。iQFOiLは8月1日が予選最終日です。(※選手コメントは日本セーリング連盟発表プレスリリースより抜粋)。
富澤 慎コメント
「今日が一番ダメでした。トップグループとのスピードの差はちょっと桁違いだと痛感しました。4回のスタートでいろいろ試しながらもがきましたが、スタートの瞬間のスピードが太刀打ちできませんでした。自分的には今日がビッグデイのつもりでしたが、予選最終日の明日、もう一度がんばります」
◎パリ五輪成績
49erFX 参加20艇 12R終了時
1 FRA Sarah Steyaert / Charline Picon 67p
2 NED Odile Van Aanholt / Annette Duetz 68p
3 SWE Vilma Bobeck / Rebecca Netzler 74p
17 田中美紗樹/永松瀬羅
iQFOiL男子 参加24艇 10R終了時
1 AUS Grae Morris 41p
2 POL Pawel Tarnowski 42p
3 ISR Tom Reuveny 44p
18 富澤 慎
- 日本セーリング連盟特設サイトhttps://www.jsaf.or.jp/paris2024/
- パリ五輪(ワールドセーリング公式)https://www.jsaf.or.jp/paris2024/
- バルクヘッドマガジン・パリ五輪フォトギャラリーhttps://x.gd/JpHMG