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【パリ五輪】風吹き上がるマルセイユ沖、日本勢は順位を落とす

 7月30日、パリ五輪3日目はこれまでの微軽風戦から一転して風が吹き上がりました。一時的に20ノット近くまであがりましたが、海面によっては急激に風が落ちて5ノットになることもあり不規則な風に苦しめられました。49er、49erFX、iQFOiLは予定されていたレースをすべて実施。日本は順位を落とす結果となりました。(BHM編集部)

中強風域で3レースおこなわれた49erFX。田中/永松は順位を落とし10位と11点差の14位。大会4日目の予選最終日でトップ10入りを狙います

 49erFXの田中美紗樹/永松瀬羅は、世界トップレベルの選手たちとの戦いで思うような走りができません。また、第9レースでは沈する場面もあり、14-16-19位で総合14位に順位を下げました。

 49erFXは明日レース4日目が予選最終日。翌5日目にはトップ10によるメダルレースがおこなわれます。毎日3レースをコンスタントにおこなっていますが、レースコンディションは不安定です。田中/永松は10位までの11点の得点差を埋めるべく、予選最終日へ挑みます。

田中美紗樹コメント
「ただ走りに必死になりすぎて、レース展開をうまく追えません。タイミングがちょっとずつ遅れて、それでジリジリ落ちてしまう。前よりだいぶ走れているので悔しいです」

永松瀬羅コメント
「明日はメダルレース進出を目指して戦います。気合いを入れつつも、もう少し余裕を持ってレースに挑みたいです」

 岸から近い海面でおこなわれたiQFOiL男子は3レースをスラロームコース、2レースをコースレースで合計5レースおこなわれました。富澤 慎は第4レースをリコール(BFD)により失格もあり、20-3-(BFD)-15-18位の成績で総合15位です。

 レース数の少ないiQFOiL男子は大会4日目も4レース予定されています。

富澤 慎コメント
「コースレースは得意ですが、今日は風が強すぎました。風が強いと体が大きく体重のある選手が有利ということもあり、思ったような成績が取れませんでした。明日は気持ちを切り替えてのぞみます」

◎パリ五輪成績
49erFX 参加20艇 9R終了時
1 NED Odile Van Aanholt / Annette Duetz 35p
2 FRA Sarah Steyaert / Charline Picon 39p
3 SWE Vilma Bobeck / Rebecca Netzler 57p
14 田中美紗樹/永松瀬羅 87p

iQFOiL男子 参加23艇 5R終了時
1 NED Luuc Van Opzeeland 19 p
2 ITA Nicolo Renna 20.6p
3 POL Pawel Tarnowski 22p
15 富澤 慎 62p

日本はスタートで右海面を選択。スターボード艇を避けながら走る田中/永松
3-2-1位という成績で前日19位から7位へ急浮上したニュージーランド。スキッパーのJo Alehは470でロンドン五輪で金、リオ五輪の銀メダリストです
スラロームとコースレースでおこなわれたiQFOiL。フラット海面、約20ノットの風のなかを爆走していきます。スラロームは1レース3分程度の超スピード勝負でした
富澤 慎。第3レースでは会心の3位を取るも成績をまとめることができず15位に順位を落としました
マルセイユ沖のレース海面には、フランスの小説モンテ・クリスト伯(巌窟王)の主人公が14年間収監されたとされるシャトー・ディフ(イフ城)があります
すべての海面でレース中継するカメラボートがレースを追いかけます。編集長は海に出ているので見られないのですが、日本でもTVerやNHKプラスで見られるようです
編集長が撮影で乗っているフォトボート。きょうも長い長い1日になりました。ドライバーは2人セットでフランス語、英語が堪能なセーラーなので話が早いです
パリ五輪セーリング競技スケジュール
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