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【パリ五輪】大会2日目iQFOiL富澤6位、49erFX田中・永松は7位

 7月29日、パリ五輪2日目。朝から強い日差しがさすマルセイユ沖は、予報通り風がありません。大会2日目は陸上風待ちで始まりました。その後、沖から吹き出した風で49er、49erFXが出艇、遅れてiQFOiLのレースも始まりました。(BHM編集部)

iQFOiL男子に出場する富澤 慎と中村健次コーチ(トヨタ自動車東日本)。第1レースでは風下スタートから好ポジションで第1マークへ向かい6位でフィニッシュしました

 一時的に10ノット程度まであがった風は、レースが進むにつれて落ちていきました。49erと49erFXは弱くなる風でかろうじて3レースを終えましたが、スラロームコースでおこなわれたiQFOiL男子は序盤の1レースで終了となりました。

 iQFOiL男子の富澤 慎は強敵の中で好スタートを切って第1マークを6位回航。この順位を守り切り6位でフィニッシュしました。続いて第2レースをスタートしましたが、途中で風が落ちてしまいノーレースに。大会2日目を終えてたった1レースしかできていない厳しい状況になっています。

iQFOiL・富澤 慎コメント
「最初のレースなので、得意な下側マークギリギリを狙っていこうと思っていました。狙い取り、すごく良いスタートができたのですが、まわりは上手い選手ばかりで相手も速かったです。6番という成績は花丸二重丸という感じです。明日も初日の気持ちで攻めていきます」

 また、10ノットから3ノット程度まで落ちる弱い風でおこなわれた49erFXの田中美紗樹/永松瀬羅は、出遅れたスタートで艇団のなかに入ってしまい、思うようなポジションで走ることができません。大会2日目は14-12-11位の成績で順位を7位へ落とす結果となりました。

49erFX・田中美紗樹コメント
「風は得意な軽風域でしたが、潮の影響もあり、細かく波立つ海面にうまく対応できませんでした。特に1レース目が苦戦しました。2レース目、3レース目は徐々に自分たちの走りができるようになりましたが、レースの展開にうまくついていけずもったいないことをしたなと思います。明日は気持ちを切り替えていきます」

49erFX・永松瀬羅コメント
「3レース目に風が落ちて、とにかくジェネカーを張り続けることに集中しました。張り続けられれば風がながれてスピードに繋がり、先行艇に追いつくチャンスがあるのでがんばりました」

 49erFXはフランスが暫定1位。金メダル候補のオランダは2位につけていますが、強豪のスウェーデン(12位)、ブラジル(15位)など波乱の展開になっています。

 比較的風が弱いコンディションを得意とする日本としては、軽風域で得点を稼ぐことが重要です。残り2日の予選で順位を守り、メダルレース出場を狙います。

 パリ五輪レース3日目のiQFOiLは5レース、49erとFXは3レース予定されています。(※選手コメントは日本セーリング連盟発表プレスリリースより抜粋)。

◎パリ五輪成績
49erFX 参加20艇 6R終了時
1 FRA Sarah Steyaert / Charline Picon 10p
2 NED Odile Van Aanholt / Annette Duetz 20p
3 ITA Jana Germani / Giorgia Bertuzzi 28p
7 田中美紗樹/永松瀬羅 43p

iQFOiL男子 参加23艇 1R終了時
1 FRA Nicolas Goyard 1p
2 ITA Nicolo Renna 2p
3 DEN Johan Bornemann Soe 3p
6 富澤 慎 6p

49erFXの出艇時に応援に駆けつけた富澤 慎、吉岡美帆、三部泰誠JSAFコーチ
49erFXの田中/永松は艇団にもまれる展開ながらも総合7位。第6レースでは最終レグで好シフトを掴み、1上18位から11位へ順位を上げました
FX同様に6レースを微軽風で終えた49erも波乱の展開です。ニュージーランドが3度のトップで首位を独走。オランダ、フランスといった世界チャンピオンを引き離してます
防波堤から応援する日本応援団。パリ五輪では選手の応援のため日本から多くの家族や関係者が訪れています
パリ五輪セーリング競技スケジュール
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