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第65回パールレース。DMGアカ研修生が初の外洋レースに出場!

 7月26、伊勢志摩マリーナ(三重県度会郡)をスタート地に「第65回パールレース」が開催されました。エントリーはIRCクラス35艇(ORC6艇含む)、ダブルハンド180Mクラス5艇の合計37艇です。出場艇は三重県五ヶ所湾をスタートして東へ。伊豆七島・利島をまわり相模湾を北上し江の島まで180マイルを競いました。ファーストホームはSUMMER GIRL(CLUB SWAN 42)、記録は26時間42分45秒でした。(BHM編集部)

180マイルを競う毎年夏の恒例外洋レース「パールレース」が開催されました。利島から江の島にかけて風が落ちてクラス内で逆転シーンもあり、今年もドラマチックな展開となりました

◎第65回パールレース成績
IRC 総合優勝
KLC HORIZON 6(YOKOYAMA 30R MOD)
IRC Aクラス
CRESCENT IV(J/121)
IRC Bクラス
HARUKA 4(ITALIA11.98)
IRC Cクラス
APHROS (SEC)(KER 33)
IRC Dクラス
KLC HORIZON 6(YOKOYAMA 30R MOD)
ダブルハンド180マイル
ZERO(IMX40)
ORC総合優勝
ANDIAMO III(FARR 36M)

出港前の三重県・伊勢志摩マリーナの様子

 また、この大会に大西洋横断ヨットレース「ミニトランザット」(2027年大会を目標)を目指して活動するたDMG MORIセーリングアカデミー研修生がダブルハンドクラスに出場しました。出場したのは木谷悠二 (31歳)、澤田皓希(24歳)で、ディンギー出身の彼らは初めて出場する外洋ヨットレースで、なにからなにまで初めての経験でした。彼らからコメントが届いたので紹介します。

4月からDMG MORI セーリングアカデミー研修生として外洋ヨットレースの経験、技術を学んでいる木谷悠二(写真右)、澤田皓希がパールレースに出場しました

木谷悠二
「スタートするまでは、フィニッシュできるのか、生きて帰れるのか不安が大きくありました。終わってみれば、とにかく楽しかったです! 夜間のトラブルも、22ノットのダウンウインドで爆走したのも全てが初めてで、送り出してくれたチームに感謝です。このレースで学んだことは、自分たちで整備をするから壊さない乗り方を覚える、壊れても直しながら走ることができる、ということです。これからは、日頃から船の小さな変化に気づき、大きなトラブルを未然に防げるように日々のトレーニングを積んでいきます」

澤田皓希
「初めての外洋レース、スタートやレースの展開など戸惑うこともありましたが最後まで楽しみながら安全にレースを終えることができホッとしています。DMG MORI セーリングアカデミーの活動を始めてから3カ月経ちますが、これまでは1艇で練習することしかありませんでした。今回パールレースに出場し自分たちの活動の成果が結果として出たことで、改めて浮き彫りになった足りない部分をこれから取り組んでいきたいと思います」

パールレース出港前のMINI6.50。実際に大西洋横断「ミニトランザット」で採用されている全長6.5mの小型キールボートです
風がなくなった時間で睡眠を取る澤田皓希。ダブルハンドクラスの成績は3位でしたが、途中トップに立った場面もあり、白熱したレースが繰り広げられました
出場した木谷・澤田組に加えて、研修生の遠藤功大(21歳。写真左から2番目)とチームコーチを務める鈴木晶友がサポートしました。江の島へフィニッシュしたのは19時22分54秒。記録は32時間22分54秒でした
第65回パールレース 総合成績
第65回パールレース クラス別成績
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