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五輪へ挑戦するパラオの子供たちに日本からレーザー級を贈りたい

 バルクヘッドの記事でお伝えしたように、いまパラオ共和国で活動するジュニアセーラーが、初のオリンピック出場へ向けて挑戦をはじめました。でも、パラオには出場を目標としているレーザー級(ILCA)がありません。もし、みなさんが、使っていないレーザー級や、関連する艤装品をお持ちであれば、それをパラオの子供たちに使ってもらえないかと考えています。艇をご提供いただける方、また眠っているレーザー級をご存知の方がいましたら、日本パラオ青少年セーリングクラブへご連絡いただけないでしょうか。(BHM編集部)

7月7日に横浜ボート天国ディンギーヨットレースに来日した7名のパラオジュニア(9〜13歳)。セーリングをはじめて数年ですが、オリンピックに出場するという夢のある目標を掲げて活動しています

◎オリンピックへ挑戦するパラオの子供たちに、日本からレーザー級を寄贈したいと考えています

 わたしたち一般社団法人日本パラオ青少年セーリングクラブは、パラオ共和国と日本の親善と友好の絆を、セーラーだからこそ感じることができる目線で行っています。(文/日本パラオ青少年セーリングクラブ)

 大きな柱は3本あります。1本目は「豊かな海を守る」活動を目的として海洋マイクロプラスチィック採取活動です。

 2本目は外洋セーリング活動を目的とした5年に一度の外洋ヨットレースです。

 3本目はセーリング文化の継承を目的としてディンギーと指導員の継続支援です。

 この3本目の柱は、現在25艇のOPディンギーの寄贈とセーリング指導員をパラオ共和国に常駐させ毎週2日以上の練習と艇体整備等を実施しています。

今年のボート天国ヨットレースでは、年々成長しているパラオジュニアが活躍しました。パラオでは日本から送られたオプティミスト級で練習していますが、オリンピックの練習に必要なレーザー/ILCA級がありません

 そしてこのディンギー寄贈に伴い、毎年7月にはパラオ共和国からセーラーを日本に招待し横浜港で横浜港ボート天国に参加して神奈川県内のOPセーラーと試合を行っています。

 また3月には日本のセーラーをパラオ共和国に派遣し現地でOPレースを開催しています。

 そしてレーザー級/ILCAディンギーで2032年のブリスベンオリンピックをめざすというひとつの目標を立てました。しかしパラオ共和国にはセーリング文化がなかったことから、ディンギーは私達が寄贈しているOPしか存在していません。

 そこでこの度日本各地で眠っているレーザー級ディンギーを無償で提供していただける方を探しています。船体のみマストのみセールのみラダー・センターボードのみでも構いません。

 みなさまがお持ちで潮風から遠ざかっているかつての愛艇を再度親日国で知られるパラオ共和国の美しい海で第二の人生を体験させて頂けませんでしょうか。

 ご連絡を頂ければ引き取りに伺いたいと考えています。ご連絡お待ちしています。

日本パラオ青少年セーリングクラブ代表理事・事務局長をつとめる新田 肇さん。外洋クルーザーレースでは〈1122トレッキー〉の艇長として国内外で活動するベテランセーラーで、2019年に始まった日本パラオ親善ヨットレースの立役者です。「パラオの子供たちはセーリングをはじめたばかりです。わたしたちの活動に少しでも応援していただける方々がいてくれたらうれしいです」(新田)

◎連絡先
一般社団法人
日本パラオ青少年セーリングクラブ(JPYSC)
神奈川県横浜市金沢区白帆一番地
URL:https://jpysc.org/e-mail:info@jpysc.org

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