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今シーズン2連勝、伊藤/村岸!テーザーアーリーサマーレガッタ

 6月1、2日、千葉県稲毛で「2024年度 テーザーアーリーサマーレガッタ」が開催されました。葉山、江の島フリートをはじめ、稲毛、芦屋など各地から14艇が集まり、軽風から中風のコンディションで全8レース実施されました。優勝は伊藤/村岸組でした。(レポート/日本テーザー協会、写真/Laser Tokyo Bay Fleet)

千葉県稲毛で開催されたアーリーサマーレガッタ。2日間で全8レースをおこないました

 台風1号の影響が心配されましたが、第1レースは微風240度のレースとなり、トップは小松/日景(葉山F)。第2レースは軽風になりトップ艇が第1マーク回航ごろに風が大きくシフトし、振れに対応した伊藤/村岸(江ノ島F)がトップに出ました。第3レースは軽風75度で設定。森田/山村(稲毛F)、第4レースは伊藤/村岸がトップで1日目を終了しました。

 初日レース後のパーティーは、ハーバー2階にあるサンセットの見晴らしが素晴らしい「 ヴェスプチ」で大いに盛り上がりました。

 2日目は、風も上がり中風から強風。風向は目まぐるしく変わり、レースごとにマーク変更を余儀なくされましたが、伊藤/村岸が全レーストップとなりました。

 全8レース実施カットレースあり、最終結果は伊藤/村岸が総合優勝(マスタークラス優勝)、第2位は田中/田中(稲毛F)(グランドマスタークラス優勝)、第3位森田/山村、スーパーグランドマスタークラス優勝は戸室/山本(江ノ島F)となりました。

 次回は、和歌山西日本選手権(JTA公式レース第3戦)が、7月13、14日に開催されます。

 2026年のテーザーワールドが沖縄に決定し、ますますの盛り上がりが期待されます。 さらに2027年関西マスターズゲームのセーリング競技でもテーザーが採用されています。みなさん、ぜひテーザーレースへの参加をお待ちしています。

総合、マスターズ優勝の伊藤/村岸
スーパーグランドマスタークラス優勝の戸室/山本
2024年度 テーザーアーリーサマーレガッタ 成績

※※※※今回レガッタ初参加で総合9位になった熊倉優さんのレポートを紹介します。※※※※

◎重量級ペアがロールタックして沈!はじめてのテーザーレースは風の振れと潮に苦戦

 はじめに本大会開催にあたり様々な準備をしてくださった稲毛フリートの方々に感謝いたします。琵琶湖を彷彿とされるむずかしいコンディションの中、8レース成立の運営をしてくださり誠にありがとうございました。JTA公式第2戦でテーザーデビューした熊倉 優と申します。僭越ながら簡単に自己紹介と大会レポートを綴らせていただきます。(レポート/熊倉 優)

 私は今年の3月に中央大学を卒業した社会人1年目です。私は大学からヨット競技を始め、スナイプ級で活動していました。入学した時期がコロナ禍ということもあり、一般的な学生とは異なる遅めの入部でした。その中でも大学3年生の頃、運よく出場できたスナイプワールドを機に、ヨット競技という沼にどっぷりと浸かってしまいました。

 再びワールドに出るという目標を胸に、現在はテーザー、スナイプ、J/24の3クラスでヨット競技を続けています。テーザー級は様々なご縁があり、艇を自身で購入でき、遠征用のカートップを父と2人3脚で溶接等で自作しました。

テーザー級レース初出場を果たした冨永祐大/熊倉 優。今回はクルーの熊倉選手がレポートしてくれました

 今回ペアを組んでくださったのは、私の1つ上の明治大学ヨット部元主将の冨永先輩です。2人乗りディンギーには重すぎる驚異の160kgペアで参戦しました。

 はじめてのレースは稲毛にそぐわない琵琶湖のような振れと軽風でした。珍事件として、スナイプ感覚でロールタックし沈してしまったこと。しかし、神風のおかげで5位でフィニッシュした経験は今までのヨット生活の中でも最高の話のネタになりました。

 テーザーの艇体重が68kgということもあり船の挙動を理解することに苦戦いたしました。前後移動するだけで船の沈み方やヒール量が大きく変動し、ウーチングしたかのように船が前後に動きました。

 加えて、ブローから抜けた瞬間からスピードが大幅に減少するため、ピンチとドライブモードの使い分けの判断を常に強いられました。

 2日間を通して風に対して潮が強く、いかにブローのなかを走り、潮を考慮したコースを選択できたかがレースの明暗を分けたと思います。

 加えて、利用できる海面の広さに制限がある稲毛では、各レグが非常に短く、スタートでバウを出せるかが最重要となります。また、ストラテジーよりもタクティクス重視のコース引きとなりました。

 と、えらそうなこと書きつつも、私たちは1つ1つの動作やセールセットに苦戦して思ったようなコースを選択できませんでした。

 その中で、フィニッシュ後にトップを走った選手にセッティングや動作のコツを聞きに行くと快く教えてくださりました。アドバイスを受けたことで、少しずつ改善しながらレースを進めることができました。

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