若手育成プログラム「DMG MORI セーリングアカデミー」のあらたな挑戦(1)
3月、DMG MORI セーリングチームは、外洋ヨットレースの若手育成プログラム「DMG MORI セーリングアカデミー」に所属する國米 創、ロール・ギャレー、アレクサンドル・デゥマンジュの挑戦を発表しました。ギャレーはフィガロクラスで外洋ヨットレースへ出場。國米、デゥマンジュは来年9月にスタートする「ミニトランザット2025」を目指します。(BHM編集部)

幼少期からセーリングに親しむ。福岡第一高、法政大とヨットを続け、レッドブル・ユースアメリカズカップ日本代表として同大会に出場。2018~20年はフィン級で東京五輪出場を目指す。21年6月からDMG MORI セーリングチームに所属し、アカデミー生として活動。ミニトランザット2023に出場した三瓶笙暉古のコ・スキッパーとして活動するとともに、IMOCAのクルーとしてチームをサポート。2024年からミニトランザット2025への出場を目指して活動する。趣味はアニメと料理。休日はラーメン、角煮、ローストビーフを作る本格派
2022年に設立したDMG MORI セーリングアカデミーは、外洋ヨットレースの登竜門として知られる大西洋横断ヨットレース・ミニトランザットを目標に、外洋セーリングの分野で活躍できる人材の育成を目的とする若手育成プログラムです。
2023年秋に開催されたミニトランザット2023では、同チームのロール・ギャレーと三瓶笙暉古が挑戦し、ギャレーが完走(総合順位は14位/29艇中)を果たしました。そして2024年を迎え、選手たちはそれぞれ選んだあたらしい道で外洋ヨットレースに挑戦します。
ミニトランザット2023でスキッパーを務めたギャレーは、フランスで人気の外洋艇、ベネトウ・フィガロ3(全長36ft)によるワンデザイン外洋ヨットレースに参戦して、よりハイレベルなオフショアレースのスキルを学びます。
三瓶はアカデミーからDMG MORI セーリングチームに移行して、白石康次郎のIMOCA〈DMG MORI Global One〉が出場する外洋ヨットレースをバックアップ。IMOCAの艤装や整備を担当します。
2023年までDMG MORI セーリングアカデミーでコ・スキッパー(副艇長)を務め、IMOCAチームのサポートを担当していた國米 創、アレクサンドル・デゥマンジュは、2025年9月にスタートする「ミニトランザット2025」へ向けて活動することになります。
東京五輪まで國米はフィン級、デゥマンジュはフランス代表を目指して470級で活動していたこともあり、セーリングスキル、実力・経験ともに十分。今年は、現在チームが所有するMINI6.50(プロトタイプ)をブラッシュアップして、ミニトランザット2025の出場資格を得るための外洋ヨットレースに出場します。


Alexandre Demange
1998年7月11日生まれ(25歳)
学生時代の8年間にわたるヨットレース経験では、420、470でフランス国内大会優勝をはじめとする、数々のレースで表彰台へ上がる。フランスの EIGSI(La Rochelle Engineering School)でエンジニアリングの修士号を取得。外洋ヨットレースの世界で働くため機械設計から電子工学、デジタルシミュレーションまで、幅広い専門分野を学ぶ。アカデミー一期生のセレクションに参加しチームへ加入。ギャレー選手のコ・スキッパーとしてサポートしつつ、IMOCAではコンポジット3Dデザインを担当。2024年よりミニトランザット2025出場を目指してスキッパーとして活動を開始。趣味はスポーツ。サーフィン、カイト、ウインドサーフィン、ウイングフォイルを楽しむ

フランスのベルフォール・モンベリヤール工科大学で機械工学とデザインの学位を取得し、造船技師として働く。アカデミー1期生のセレクションに参加し、チームへと加入。ミニトランザット2023に出場し、第1レグで好成績を収めるも、第2レグではトラブルに見舞われ順位を落としてしまうが完走を遂げる。2024年からはフィガロクラスへステップアップし、セーリングスキルを磨く

- クラスミニ協会(公式)https://www.classemini.com/
- フィガロ・ベネトウクラス協会(公式)https://www.classefigarobeneteau.fr/fr
- ベネトウ・フィガロ3https://www.beneteau.com/figaro/figaro-beneteau-3