世界最大規模、2024年デュッセルドルフ・ボートショー!
1月18〜26日まで、ドイツ・デュッセルドルフで「デュッセルドルフ・ボートショー」が開催されました。ボートデュッセルドルフは60カ国以上から約23万7000人の来場者と、68カ国1500社以上の出展者がホール1〜17までの22万平方メートルに集まります。この規模はボートショー世界最大級で、ヨットとウォータースポーツの見本市になっています。(レポート・写真/桔梗敏行 ノアスポーツ)
セーラーもボート乗りも、ここでは様々なボート、ディンギー、スーパーボート、豪華ヨットを見つけることができます。入場料はオンライン購入で21ユーロ(約3,500円)。週末は午後のチケットが12ユーロです。
ホール15と16には、小さく活気のあるディンギーから30フィート未満のスポーティなセーリングボート、ロングクルージングの大型ヨットまでが展示されていました。
◎2024年ヨーロピアン・ヨット・オブ・ザ・イヤー
ヨーロッパの主要なセーリング雑誌12社の編集長とコーデネーターで構成されるテスターが、2023年秋に仏ラ・ロッシェルで、その後スペイン・バルセロナで厳格な海上テストが行われました。
ヨットファンは、どのヨットがヨーロピアン・ヨット・オブ・イヤーに選ばれたのかは興味があります。また、ヨットメーカーにとっても売り上げに影響する大事なイベントです。
ファミリークルーザー部門
【ババリアC46】(ドイツ) https://www.bavariayachts.com
南ドイツのこの造船所はセーリングクルーザーでかつて世界2位の販売量のメーカーでした。手ごろな価格で際立っていましたが、今は品質の分野でもベンチマークになっています。
喫水線より広いチャインとVのおかげで高い次元の安定性を確保し、5キャビンとヘッドが独立したシャワーのレイアウトが様々な可能性とソリューションを可能にします。標準装備にはジェネカーまたはコードゼロ用のセルフタッキングジブと固定バウスプリットが含まれています。
パフォーマンスクルーザー部門
【アルコナ50】(スウェ―デン) https://arconayachts.se
保守的なスタイルのスウェーデンの造船所は、豪華で非常に優れたセーリング・パフォーマンス・クルーザーで成功しています。新しいフラッグシップは、Xヨットで40年にわたって独占的に仕事をしたニールス・イエッペセンに任されました。アルコナ50の非常に広い船尾の優雅なヨットは彼の紛れもないデザインです。マスト、ブームにアルミとカーボンを選択可能でセルフタッキングジブとオーバーラップ・ジェノアを選ぶことができます。
スペシャルヨット部門
【サフィエSE24】(オランダ) https://saffieryachts.com
オランダの造船所のこの姉のサフィエ27および33はヨーロッパ・ヨット・オブ・イヤーに輝き、シリーズで高い評価を得ています。デイセーラーの高い帆走能力は、軽風において性能を発揮します。デッキのレイアウトはよく考えられて機能的で、内部の仕上げは非常にきれいです。
※マルチハル部門 スペシャルメンション サステナビリテイヨット部門割愛します
その他の注目されたヨット。
【サンビーム29.1】(オーストリア) https://sunbeam-yachts.com
以前に発売されたサンビーム32.1と同様なバウの形状で業界に波紋を呼んだ全く新しいモデルです。一見しただけで目を引くデザインは驚かされます。キャビン内は大きい強化ガラス構成されて広く開放感があります。旋回式のキールは油圧で上げることができ、喫水を85センチに減らしてトレーラブルも可能です。
【フレア24】(ハンガリー) https://flaar.eu
ハンガリーの高速デイセーラーがヨーロピアン・ヨット・オブ・ザ・イヤーにノミネートされました。オールカーボン製の重量は750Kgで、スクエアトップメインセールと巨大なジェネカーはスピードを約束します。スイングキールは電動アクチュエーターを使用し人力は必要ありません。
【エアロナミクス FLO 1】(オランダ) https://aeronamics.com
誰でも簡単にフォイリングが楽しめるファストディンギー。ILCAとほぼ全長は同じ4.25m、幅は1.8m、左右に2枚あるオールカーボン製のフォイルはアメリカズカップ艇のようにアップダウンが片手で可能です。フォイリングした爽快感は格別なセーリングを体験できる。ヨーロッパの湖で爆発的に増殖しているようです。
また会場ではドイツセーリング連盟の支援を受けてウクライナのセーラーを支援する募金キャンペーンが開始されました。
ウクライナ製のヨット
【L30ワンデザイン】(ウクライナ) https://www.beetz-maritime.com
黒海にあるウクライナのセーリングクラブは、ロシアの爆弾攻撃によりボート、セール、その他の装備品のほとんどが攻撃で破壊されました。特に緊急に必要なものはパリオリンピックに使用するILCA、iQFOiL、Nacra17、49er、子供たちのOP類がリストアップされていました。
それでこのボートショーのデレクターのペドロス・ミケリダキス氏は「ウクライナのセーリング仲間が立ち直るのを助けることは非常に重要です。私はメーカー、出展者、ゲストにクラブのために寄付をするように呼び掛けています。新品だけでなく、中古のボートやセールも喜んでもらえます」。ボートショー終了後、物資はキーウに輸送され、寄付金はウクライナセーリング協会の会長に手渡されました。
その他ヨット以外で目に付いたもの
【バートルス】(ドイツ) https://bartels.eu
ファーリングシステムの専門メーカー。最新のベルト式はコンパクトでプロダクションヨットが多く採用しています。100フィートのヨットまで対応のファーラーも揃えています。
【ファイファーマリン】(ドイツ) https://www.pfeiffer-marine.de
ドイツのヨットパーツメーカーで多くのヨットに採用されています。トラベラーシステムも多様な方式で調整可能です。
【e Lite eプロパリション】(台湾) https://wwww.epropulsion.com
500W電動船外機、コンパクト、軽量、6.7キロポータブル、省スペースで静かで小型ヨットの最適 またこのメーカーはSail GPと連携してGPSマークや海洋推進を進めています。その他アジア系のメーカーが電動船外機を多数出展していました。
- Messe Dussldorf Japanhttps://www.mesee-dus.co.jp
- boot Dussldorfhttps://www.boot.de