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470ワールド。磯崎・関後退、岡田・吉岡は3位でメダルレースへ

 3月2日、スペイン・マヨルカ島で開催されている「470世界選手権」5日目。波高く風が20ノットまで吹き上がるなか、決勝シリーズ最終日が始まりました。強風を得意とする海外勢が息を吹き返すような走りを見せ、スペイン、イギリスが上位へ。磯崎哲也/関友里恵は後退して8位。岡田奎樹/吉岡美帆は3位を保守しました。(BHM編集部)

470世界選手権5日目は、18〜20ノットの風、沖からの高い波でハードコンディションとなりました

 決勝シリーズが終わり、最終日におこなわれる上位10艇のメダルレースを残すのみとなりました。吉田 愛/吉田雄悟は17-9位で総合11位まで追い上げますが、惜しくもメダルレース進出ならず。高山大智/盛田冬華は11-8位で成績を上げますが、17位で大会を終えました。

 トップを走るのは地元スペインの本命、ジョルディ・シャマール/ノラ・ブルグマン。11点差でイギリスのニューカマー、420女子ワールドチャンピオンのヴィタ・ヒースコートと、東京五輪イギリス代表クルーのクリス・グルーベが追います。

 メダルレースには日本から2チームが出場します。3位の岡田/吉岡は2位と5点差、4位と3点差でメダルをかけて戦います。磯崎/関は順位を落としましたが上位との得点差はわずか。岡田/吉岡との選考ポイントを縮めるためにもひとつでも順位をあげたいところです。

 マヨルカ470世界選手権、最終日のメダルレースは、現地時間13時にスタート予定です。

◎マヨルカ470世界選手権 参加61艇 5日目上位成績 11R終了時
1 ESP Jordi XAMMAR / Nora BRUGMAN 56p
2 GBR Vita HEATHCOTE / Chris GRUBE 67p
3 岡田奎樹/吉岡美帆 72p
4 GER Simon DIESCH / Anna MARKFORT 75p
5 ISR Nitai HASSON / Noa LASRY 78p
6 FRA Camille LECOINTRE / Jeremie MION 82p
7 Anton DAHLBERG / Lovisa KARLSSON 84p
8 磯崎哲也/関友里恵 85p
9 GBR Martin WRIGLEY / Bettine HARRIS 89p
10 AUT Lara VADLAU / Lukas MAEHR 90p
11 吉田 愛/吉田雄悟 103p
19 高山大智/盛田冬華 123p

1-6位で総合1位に立つスペイン。シャマール/ブルグマンはパリ五輪スペイン代表に決まっていて同国からは1チームしか出場していません。地元開催ということもあり、初の金メダル獲得が期待されます
「しんどい1日でした。しがみついて3位です。強風だったので順位をあげるよりも順位を守ることを考えて走りました。あしたは強風予報ですが、メダルレースはフリートレースと違って混戦になることも考えられる。メダルを獲得して選考(ボーナス)ポイントを獲得したい」(岡田)
世界選手権でトップを守るプレッシャーからか順位を落とすことになった磯崎/関。強風とはいえ、ここまで順位を落とすことは珍しいといえます。メダルレースで再浮上を期待します
惜しくも11位でメダルレース進出を逃した吉田/吉田。昨年5月ヨーロッパ選手権は24位、8月世界選手権では28位。11位の成績は日本代表選考を目標に大規模な改革があった証でもあります
強風となった最終レースは途中まで3位を走っていた高山/盛田。得意とする強風は問題なく、課題となっていた軽風の走りも大きく改善されていますが、レガッタ途中の失点が最後まで影響してしまいました
2024マヨルカ470世界選手権 5日目ハイライト映像
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